ウェットタイプのキャットフードおすすめ9選!選び方や与え方まで解説

爪をなめる猫 ペットフード

ウェットタイプのキャットフードのなかでも「人工着色料や保存料が無添加であること」「食いつきの評判がいいこと」などの条件で厳選した総合栄養食6選、そして一般食3選の、合計9選を紹介します。

猫用のウェットフードとは?

キャットフードのなかでも、水分含有量が75%以下の製品をウェットフードといいます。香りや味、食感がよいので猫の食いつき改善に役立つのが特徴。食欲のない猫に主食と混ぜて与えたり、ご褒美として与えたりするのがおすすめです。

ドライフードとウェットフードの違いは?

ドライフードは水分が10%程度以下の製品です。味や風味はウェットフードに劣りますが、コストパフォーマンスに優れ、継続的に猫の主食として与えやすいのが特徴です。またウェットフードはおいしいですが歯につきやすいので、ドライフードと比べて猫のデンタルケアに注意する必要があります。

猫用ウェットフードの選び方

猫用ウェットフードを選ぶときは以下の点に着目してみてください。

【猫用ウェットフードの選び方】

  • 総合栄養食かどうか
  • 総合栄養食でないフードは副食・おかずとして
  • 無添加かどうか
  • 食いつきの評価が高いかどうか
  • 使いやすいパウチまたはトレータイプかどうか
  • まとめ買い・長期保存ならキャットフード缶

この記事で紹介する猫用ウェットフードも、これらの観点を基準にして厳選しています。

総合栄養食かどうか

「総合栄養食」とは、ペットフードのなかでも「食事と水だけ与えていれば健康を維持できる」と認められた製品のことです。

日本では「ペットフード公正取引協議会」の基準をクリアした栄養価の製品しか、「総合栄養食」と記載して販売することができません。

またペットフード公正取引協議会は、AAFCO(アフコ/米国飼料検査官協会)の栄養基準をもとに総合栄養食の基準を提示しているので、世界的にみてもスタンダードレベルの基準と言えます。

猫用ウェットフードのなかにも総合栄養食だけでなく、一般食やおやつなど、さまざまな種類のフードがあるので注意しましょう。

ただしあくまで栄養バランスの基準なので、「添加物の有無」「原材料の良し悪し」などは飼い主が自分で判断するしかありません。

参考:ペットフードの表示について|ペットフード公正取引協議会

参考:ペットフードの種類|一般社団法人ペットフード協会

総合栄養食でないフードは副食・おかずとして

「猫の食いつきをよくしたい」「猫のおやつとして与えたい」という場合は、かならずしも総合栄養食である必要はありません。

一般食・副食・おやつなどの種類で販売されているウェットフードであれば、ドライフードに混ぜて与えたり、間食として与えたりすることができます。

ドライフードだけだと食べてくれない猫でも、ウェットフードを混ぜることで、風味や味にひかれて食べてくれるようになるかもしれません。

ただし総合栄養食だけで必要なエネルギー・栄養素は十分に摂取できるので、飼っている猫が太りすぎないように、1日の摂取量を考慮したうえで与えましょう。

無添加かどうか

「猫になるべく長生きしてほしい」「健康によいものを食べてほしい」というのはすべての飼い主の願いですよね。

安全性の高いキャットフードかどうかを判断する基準のひとつとして、「人工添加物の有無」が挙げられます。

たとえば着色料など、不要な人工添加物が含まれていないフードを選びましょう。「ウェットフードなら安心」というイメージがあるかもしれませんが、すべてのウェットフードが無添加というわけではありません。

ただしウェットフードの場合「増粘剤」は多くのフードに添加されています。気になる場合は、天然由来成分を用いた添加物かどうかをチェックしてみてください。

「着色料」や「保存料」という記載がある場合でも、天然由来成分を用いて着色・保存に適したフードにしているケースがあります。

食いつきの評価が高いかどうか

人間が美味しいものを食べたいと感じるように、猫だって美味しいものを食べられるほうが嬉しいはず。レビューや口コミを参考に、ウェットフードの食いつきのよさをチェックしてみましょう。

犬が雑食性なのに比べて、猫は完全な肉食。また嗅覚細胞(においを感じる細胞)も犬より少ないことから、より味や食感に対する好き嫌いが分かれやすいと言われています。

もちろんレビューがすべてではありません。味の好みや嗜好性は猫によっても違うので、ほかのご家庭の猫が好むフードだとしても、自分の愛猫が好んでくれるかどうかは別問題です。

ですが多くの猫が好んで食べてくれるフードなら、自分の愛猫がよく食べてくれるようになる確率も上がるでしょう。

使いやすいパウチまたはトレータイプかどうか

パウチタイプやトレータイプのウェットフードなら、1袋ごとに定量サイズとなっているので、1食分の量をコントロールしやすいでしょう。

パウチタイプならそのままゴミ箱に、トレータイプなら重ねて捨てることができるので、ゴミとして処分するときもかさばらず、扱いやすいのが特徴です。

その点、キャットフード缶だとゴミ処理はしにくく、別の容器に移してから与えるので手間がかかってしまいます。

まとめ買い・長期保存ならキャットフード缶

猫への与えやすさや処分のしやすさで見るとパウチやトレーに軍配が上がりますが、キャットフード缶にもメリットはあります。まとめ買いや長期保存に向いているという点です。

缶に密閉されているキャットフードは、消費期限が長い傾向があります。そのため1回でまとめ買いして長期保存したい場合に向いているのです。災害時などの猫用の非常食として備えておいてもよいでしょう。

ただし開封したあとは、ほかのキャットフードと同じく酸化が進んで味・風味が落ちていくので、冷蔵保存で約1~2日程度までに使い切る必要があります。

猫用ウェットタイプ総合栄養食おすすめ6選

ここからは猫用のウェットフードのなかでも、とくにおすすめの「総合栄養食」を紹介します。人工添加物の有無、ブランドのこだわり、食いつきの評判などを参考にして厳選したので、ぜひフード選びの参考にしてみてください。

1.ロイヤルカナン「インスティンクティブ」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】

肉類(鶏、豚)、セルロース、コーンスターチ、加水分解鶏レバー、小麦グルテン、糖類、調味料(アミノ酸等)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、グリシン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類(Ca、Na、P、K、Cl、Zn、Fe、Cu、I、Mn、キレートミネラル(Zn、Cu、Mn))、ビタミン類(D3、E、B1、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12)

ロイヤルカナンは1960年代にフランスで誕生し、日本をはじめとする100ヵ国以上でペットフードを展開するメーカーです。

すべての犬・猫の「真の健康」を掲げ、栄養だけでなくフードの形、食感、嗜好性、消化のしやすさ、安全性までこだわりぬいたフードを製造しています。

ウェットタイプの総合栄養食として販売されているキャットフードは、「インスティンクティブ」というこちらの製品。

鶏・豚を主原料としていて、増粘剤にも天然由来成分を用いています。

7歳を超えたシニア期には「インスティンクティブ 7+」、成長後期の子猫には「キトン」と、各ライフステージに応じたウェットフードも充実。

口コミでは「好き嫌いが多い猫が2匹いますが、2匹ともよく食べるので美味しいのだと思います。毛ツヤも良くなりました」「ロイヤルカナンなので品質は信用できます。食いつきも悪くありません。こればっかり与えていますが、飽きる様子もないです」など高評価でした。

2.ハッピーキャット「ミート in ソース」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】(画像の製品「ファームポルトリー」の原材料)

チキン・ターキー(精肉・内臓肉37%)、全粒小麦、アップルファイバー(0.5%)、チコリイヌリン(0.4%)、塩化ナトリウム、フィッシュオイル(0.1%)、ひまわり油(0.1%)、ビタミン類(E, ビオチン、C)、ミネラル類(マンガン、亜鉛)、その他栄養素(L-メチオニン、タウリン)

※画像の製品「ファームポルトリー」の原材料

ハッピーキャットは1960年代にドイツで生まれたペットフードブランド。「美味しくて健康的なペットフード作り」を掲げ、ヒューマングレードの原材料を使ったフードにこだわっています。保存料、香料、着色料を一切使用していない無添加フードです。

2009年には「ハッピーキャット」が、2016年には同社の犬用フード「ハッピードッグ」が、ドイツ国内でのシェアNo.1のプレミアムドライフードとなりました。実績と信頼があるブランドと言えます。

ハッピーキャットのウェットフードは「ミート in ソース」というシリーズ。画像で紹介しているのは「ファームポルトリー」(平飼いチキン)という製品で、その名のとおりチキン・ターキーを主原料としてふんだんに使用しています。

ほかにもグルテンフリー(小麦不使用)の「ストマック&インテスティン」、皮膚や被毛のケアに最適化した「スキン&コート」、子猫用の「ジュニア」など豊富なラインナップ。

いずれのウェットフードも避妊・去勢した猫の健康をサポートすることまで考えられています。

3.ニュートロ「 デイリーディッシュ」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】

チキン、ツナ、ビーフレバー、鶏レバー、小麦、ひまわり油、グルコサミン、調味料(アミノ酸等)、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(Ca、Cl、Cu、Fe、I、K、Mg、Mn、Na、P、Zn)、タウリン、増粘多糖類

※画像の製品「チキン&ツナ」(アダルト)の原材料

ニュートロは1920年代にアメリカで誕生したペットフードブランド。日本では1993年から販売されていて、「自然素材」「栄養バランス」「品質」「おいしさ」という4つのこだわりから人気を博しています。

ニュートロから販売されている猫用ウェットフードが「デイリーデッシュ」。パウチタイプであれば「チキン」「チキン&ツナ」の2種類の味があり、それぞれ「子猫用」「アダルト」「シニア」のライフステージごとのラインナップが用意されています。

トレータイプでは「ビーフ」「ターキー」「チキン」「サーモン&ツナ」などなど、さらに幅広い種類の味があるので、愛猫の好みにあわせてフードを選ぶことができます。

口コミでも食いつきの評判がよく、「好き嫌いが激しい我が家のおばあちゃん猫。これは毎日あげてもガツガツ食べてくれるので、助かっています」「あげるとすぐに完食。30秒もあればペロリと平らげています。吐き戻しも一切なく本当に美味しそうに食べます」などのレビューが見られました。

4.ペットライン「メディファス」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】

‎ささみ、まぐろ、大豆油、米、フィッシュエキス、かつお節、オオバコ繊維、野菜粉末、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、タウリン、増粘安定剤(キサンタンガム)

※画像の製品「まぐろと若鶏ささみ」(アダルト用)の原材料

ペットラインは1960年代に日本で誕生したペットフード販売会社。1972年に国産として初めての猫用ドライフードを販売したパイオニア企業です。

「愛情を品質に。」というスローガンのもと、徹底した品質管理とニーズに合わせたラインナップ、おいしさと健康、そして安心を提供することにこだわっています。

そんなペットラインのなかでも、ウェットタイプの総合栄養食として販売しているのが「メディファス」シリーズです。麻布大学獣医学部との共同研究により健康維持に最適化したフードを作っています。

総合栄養食として販売されているのは「下部尿路」「腎臓」の健康維持を目的とした2種類。それぞれ「1歳から」「15歳から」などのラインナップがあるので、猫のライフステージに対応したフード選びが可能です。

ペットラインでは一般販売以外にも、動物病院や専門店で取り扱うことを想定したフードを開発しており、長年の販売実績からも信頼できそうなブランドであることが伝わってきます。

口コミでは「下部尿路用のご飯、何を試しても食べてくれなかった中、唯一食べてくれるご飯です」「子猫の時から好き嫌いが激しくて、カリカリを一切食べません。栄養面や健康面を考えて、やっとたどり着いたのがメディファスのウェットフードです。食いつきもよくて、ほぼ完食してくれます」など、健康・食いつきの両面で高い評価を得ていました。

5.ナチュラルバランス「ウルトラプレミアム キャット缶フード」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】

オーシャンフィッシュ、ターキー、チキンレバー、フィッシュ煮汁、ツナ、ニンジン、玄米粉、自然風味、塩化コリン、メンハーデンフィッシュオイル(混合トコフェロールで酸化防止)、ビタミン E、硝酸チアミン、ナイアシン、ビタミン A、メナジオン重亜硫酸ナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、D-カルシウムパントテン酸塩、リボフラビン、ビタミン B12、葉酸、ビオチン、グァーガム、炭酸カルシウム、クランベリー、亜鉛蛋白、硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄蛋白、硫酸銅、銅蛋白、硫酸マンガン、マンガン蛋白、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、第二リン酸カルシウム、塩化カリウム、塩、カラゲナン、タウリン

※画像の製品「オーシャンフィッシュ」の原材料

ナチュラルバランスはアメリカに本社を構えるペットフード販売会社。10数年にわたってペットフードの栄養や形状について研究を重ねたりと、真摯に向き合ってきた会社です。

ヒューマングレードの原材料を使用することはもちろん、アレルギーへの対応、新鮮さを保つためのパッケージの開発など、独自の研究・開発をおこなっています。全米最大の「サンディエゴ動物園」で採用されているのも象徴的です。

そんなナチュラルバランスが販売する猫用ウェットフードが「ウルトラプレミアム キャット缶フード」。無添加であることはもちろんですが、消化・吸収のよさにもこだわっていて、愛猫の健康管理にも役立ちそうです。

画像の製品「オーシャンフィッシュ」以外には、「ダック&グリーンピース」「ターキー」「ツナ&シュリンプ」「サーモン」などの味の種類があります。

総合栄養食なのでウェットタイプのみを主食として与えることができますが、公式ページでは「缶フードのみでは噛む力が弱くなることがございますので、ドライフードとの併用をおすすめします。」と記載。とことん猫の健康を気遣っているのが分かりますね。

6.ニュートロ「ワイルドレシピ」

【フードの種類】

総合栄養食

【原材料】

サーモン、チキン、鶏レバー、肉エキス、トラウト、フィッシュオイル、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、増粘多糖類

※画像の製品「ワイルド レシピ サーモン&トラウト入り パテタイプ」の原材料

3つめに紹介した「デイリーディッシュ」と同じく、ニュートロが販売している猫用ウェットフードの「ワイルドレシピ」です。こちらも総合栄養食としての基準をクリアしています。

「ワイルドレシピ」は名前のイメージ通り、より野生の猫の食性を意識したレシピです。猫は完全な肉食なので、高タンパクな動物の肉を主原料としています。消化しにくい穀物は使わずグレインフリーなので、便通の改善や皮膚・被毛の健康維持も期待できるのだとか。

柔らかくて食べやすい「パテタイプ」は、「サーモン」「サーモン&トラウト」「チキン&ビーフ」の3種類を展開しています。

食べやすいサイズながら噛み応えがある「ざく切りタイプ」は、「サーモン&トラウト」「チキン」「チキン&ビーフ」の3種類です。

この多様な味・食感のなかから、愛猫が好むフードを選んであげましょう。トレータイプなのでゴミは重ねて処分すればかさばらず、使いやすいのもポイントです。

口コミでは、「食いつきがよく、完食後に催促までする状態がずっと続いてます」「うちの猫はとても気に入ったようで、今までで1番食いつきが良いです。便の調子も良く満足してます」といった高評価のレビューが見られました。

猫用ウェットタイプ一般食おすすめ3選

ここからは総合栄養食ではないものの、食いつきのよさに定評がある猫用ウェットフードを紹介します。一般食は、主食となる総合栄養食と混ぜて与えたり、おやつ・ご褒美として与えたりするのがおすすめです。

総合栄養食を選んだ基準と同じく、不要な添加物が含まれていないことや、ブランドのこだわり、評価の高さなどから厳選しています。

1.はごろも「無一物(むいちもつ)」

【フードの種類】

一般食

【原材料】

鶏むね肉

※画像の製品「鶏むね肉」の原材料

はごろもフーズは日本の加工食品メーカーで、「人と自然をおいしくつなぐ」というコンセプトのもと、さまざまな人間用の加工食品を販売しています。

そんな同社が販売している猫用ウェットフードが「無一物(むいちもつ)」です。その名の通り、余計なものは一切含まれていないというフードで、画像の「鶏むね肉」味であれば原材料は鶏むね肉と天然水だけ。

ほかにも「まぐろ」「かつお」「ぶり」「鶏ささみ&なんこつ」などの味がありますが、いずれもいずれも一切の添加物を含んでいません。もちろんグレインフリー(穀物不使用)でもあります。無添加にこだわるなら、これ以上の商品はないといっても過言ではないでしょう。

ほかにも、柔らかくてつるんと食べられる「寒天ゼリータイプ」や、一本釣り漁法で釣った原料のみを使った「一本釣り漁法」、ペースト状なのでシニア猫も食べやすい「飲む無一物パウチ」など、幅広いラインナップがあります。

口コミでは「国産で無添加なのでおやつがわりに与えてますがよく食べます」「普段はドライフードなのですが、夕飯のときだけ添えています。夕飯はドライフードだけでは食べてくれなくなりました」と食いつきの良さに対して高評価するレビューが目立ちました。

2.カナガン「カナガンキャットフード」

【フードの種類】

一般食

【原材料】

チキン58%、チキン煮汁32%、サーモン5%、タピオカ、サンフラワーオイル、ミネラル類、タウリン、ビタミン類

カナガンはイギリスのペットフードメーカーで、グレインフリー(穀物不使用)であることや、ヒューマングレードの原材料を使うことなどにこだわっています。もちろん香料や着色料も不使用です。

そんなカナガンが販売している猫用ウェットフードが「カナガンキャットフード」。新鮮なチキンとサーモンを使用することで、野生の猫の食性に近い高タンパクな食事を再現しています。

カナガンはドライフードも販売しているので、組みあわせて愛猫に与えるのもおすすめです。

口コミでは「開けてみるとチキンがそのまま入っていました。まるで人間用かと思うほど。食いつきが良くたくさん食べてくれます」「何も残さず1缶食べきるくらい食いつき良いです」といった高評価の声が目立ちました。

3.ネスレ「モンプチ プチリュクス ナチュラル」

【フードの種類】

一般食

【原材料】

魚介類(かつお、まぐろ、フィッシュエキス)、チキンパウダー、増粘多糖類

※画像の製品「厳選まぐろ」の原材料

日本ではコーヒー関連製品で有名なネスレ(Nestle)が販売する、猫用ウェットフードの「モンプチ プチリュクス ナチュラル」。

味や食いつきのよさに定評がある「モンプチ プチリュクス」に、さらに「無添加」という特徴が加わっています。着色料・香料をはじめとする合成添加物はもちろん不使用。消化によくない穀物も含まれていないグレインフリーのフードです。

食感も楽しめる「具だくさんタイプ」と、シニア猫でも食べやすい「スープタイプ」の2種類があります。

味の種類は「厳選まぐろ」のほか、「厳選かつお」「まぐろのささみ添え」の2種類。シニア猫用だと「まぐろとかつお」「まぐろとかつおのささみ添え」などの種類があります。

口コミでは「栄養補助食品や、食べてくれないフードも、こちらを混ぜるとよく食べてくれるので助かります」「かなりの偏食なうちの猫はこのシリーズのこの味しか食べません。カリカリ以外に唯一食べるフードです」といった声が寄せられています。

ドライフードからウェットフードに切り替えるときの注意点

「猫がドライフードを食べてくれなくなった」「病気で食欲が落ちている」「シニア期なので食べやすいフードにしてあげたい」など、さまざまな理由でウェットフードへの移行を考えている飼い主さんがいることでしょう。

猫の主食をドライフードからウェットフードに切り替えるときは、まずドライフードに少量のウェットフードを混ぜるところからはじめてください。1~2週間ほどかけて徐々にウェットフードの量を増やしていき、慣れさせていきましょう。

ドライフードとウェットフードでは水分含有量にかなり差があるので、いきなりウェットフードのみの食事に切り替えると、おなかを下してしまう可能性があります。

また、ドライフードとウェットフードの以下のような違いについても知っておきましょう。

  • デンタルケアの違い
  • 続けやすさの違い
  • 保存期間・保存方法の違い

これらについて詳しく解説するので、愛猫のフードの切り替えを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

デンタルケアの違い

猫は人間ほどこまめに歯磨きをしないので、歯周病や口内炎になりやすいとされています。悪化していくと口が生臭い・アンモニア臭のようなニオイになったり、炎症が起こったりすることも。

ドライフードの場合でも猫のデンタルケアは必要ですが、ウェットフードのほうが水分が多いので歯に付着しやすいので、より歯垢・歯石がたまりやすくなってしまいます。

歯垢は1週間ほどで歯石に変化してしまうため、できれば毎日、最低でも2~3日に1回は歯磨きをするのがよいそうです。

ドライフードからウェットフードに切り替えると、猫の歯に歯垢・歯石がたまりやすくなるということを覚えておきましょう。

参考:猫の歯周病の症状・治療(歯石除去・抜歯)について|品川WAFどうぶつ病院

続けやすさの違い

ウェットフードは一般的に、ドライフードと比べるとコストが割高です。猫の主食としてウェットフードを与えたい場合は、継続可能かどうかを事前に確認しておきましょう。

猫は嗜好性の強い動物なので、気に入ったフードはたくさん食べてくれますが、嫌いなフードや味に飽きたフードは食べてくれなくなることもしばしば。

いったんウェットフードの味や食感に慣れてしまうと、飼い主さんが経済的な理由からドライフードに戻したくても、愛猫は食べたがらなくなってしまうかもしれません。

ウェットフードを主食として切り替えようと考えている場合は、事前にコストを計算しておきましょう。

もし主食として与えつづけることが難しい場合でも、猫にとって食欲を刺激されることに違いはないので、ドライフードと混ぜて与えたり、おやつ・ご褒美としてウェットフードを与えたりすることも検討してみてください。

保存期間・保存方法の違い

ウェットフードはドライフードと比べて、開封後の保存期間が短く、保存方法も違います。

【開封後の保存期間】

  • 最長で1~2日

※パッケージの注意書きを確認

【開封後の保存方法】

  • 直射日光の当たらない場所で保存する
  • 温度変化の少ない場所で保存する
  • 別の容器に移し替えてから冷蔵庫で保存する

ドライフードの場合も開封後は酸化が進んでしまいますが、ウェットフードの場合は水分含有量が多いので、より酸化や腐敗、微生物の繁殖の進みが早いのが特徴です。

そのため、ウェットフードを開封した後に保存する場合は、なるべく劣化しにくい環境で密閉して保管しましょう。

冷凍保存をすることもできますが、味や風味を損なってしまうので、できれば1~2日以内に使い切るのがベストです。

参考:ペットフードの保存方法|環境省

離乳食からウェットフードに切り替えるときの注意点

猫は生後3週間頃から乳歯が生えてきて、6週目~9週目頃までは離乳食を与える期間です。「離乳食が終わったあと、どんなフードにしようか」と検討している方は、最初からウェットフードを与えることのデメリットについて知っておきましょう。

そのデメリットとはずばり「ドライフードを食べない猫に育つ可能性がある」ということです。

猫の食の嗜好性は、生まれてから6ヵ月~1年のあいだの幼少期に決まると言われています。最初からおいしいウェットフードばかりを食べていると、ウェットフードだけにしか興味を持たなくなってしまう可能性があります。

ウェットフードはドライフードに比べて高コストなので、のちのち負担が大きくなっていくことも考えておきましょう。「幼いうちから良いものを食べさせたい」と思うのは飼い主なら当然ですが、長い期間しっかりと育てるためのプランを考えてあげてください。

また食の好みが偏らないよう、幼いうちは様々な風味や味のするフードを与えるのがポイントです。ドライフードだと食いつきが悪い場合でも、水でふやかしてから与えると食べてくれることもあるので、ぜひ試してみてください。

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