この記事ではおすすめのハムスター用のペレットを紹介していきます。ペレットの選び方や食いつきが悪いときの対処法についても解説しているので、ハムスターのエサについて調べている方はぜひ参考にしてみてください。
ハムスター用のペレットはどう選ぶ?
ハムスター用のペレットを選ぶとき、健康であれば基本的には固形タイプの製品を選びましょう。硬いペレットを食べることで歯の伸びすぎを防ぐ効果が期待できます。またハムスターの種類に合わせて食べやすい大きさ・形のペレットを選ぶのがおすすめです。
ハムスター用のペレットを選ぶときの注意点は?
ハムスター用のペレットを選ぶとき、種子やドライフルーツなどが混ざったミックスタイプの製品は避けましょう。ハムスターは好みのエサだけを食べてしまう傾向があるので、ミックスタイプのなかでも一部だけを食べてしまい、栄養が偏ってしまう可能性があります。
ハムスター用ペレットとは?
ハムスター用の「ペレット」とは、粒状に固められたエサのことです。主食として与えることを想定して、タンパク質や乳酸菌など総合的な栄養素が含まれています。生後1ヶ月半以降のハムスターに最適なエサです。
ペレットはハムスターの健康維持のためには欠かせません。しかしすべての製品が同じ基準で作られているわけではなく、「固形タイプか半生か」「ハムスターの大きさに合ったサイズの粒か」「添加物が含まれているか」といった違いがあります。
犬用や猫用のペットフードであれば「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)によって定められた基準をクリアする必要がありますが、ハムスター用ペレットは対象外です。
そのためハムスター用ペレットを選ぶときは、飼い主がきちんと栄養管理について調べておく必要があります。またペレットだけでなく副食も適切なペースで与えることが大切です。
詳しくは「ハムスター用ペレットの選び方」の見出し以降を参考にしてみてください。
ハムスター用ペレットおすすめ8選
ここからは人気のハムスター用ペレットから厳選したおすすめ8選を紹介します。いずれも主食として与えられる栄養バランスのペレットで、Amazonなどでの評価も参考にしつつ厳選しました。
1.イースター「ハムスターセレクション」
【成分表】
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イースターの「ハムスターセレクション」は、主食として健康・免疫力を維持することにこだわったペレットです。小動物専門医師による指導を受け、かつ動物園の飼育技師が開発に強力していています。
健康なおしっこの維持のために野草のおおばこ・たんぽぽ粉末を配合。そのほか初乳の主成分であるヌクレオチド、腸の健康を維持する乳酸菌など、栄養成分バランスと健康にこだわった選りすぐりの原料を使っています。
Amazonの口コミを見ると動物病院でも推奨していることがあるそうです。
2.Hikari「ひかりハムハム」
【成分表】
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「ひかりハムハム」は、ハムスターが野生化ではおもに昆虫によって動物性タンパク質を摂取していることに着目し、ミルワームを使っているのが特徴。ハムスターが好む香ばしさで嗜好性をかきたてます。
そのほか尿のニオイにたいして消臭効果が期待できる「ユッカ」(植物成分)や、腸内環境を保つための機能性善玉菌「ひかり菌」、不足しがちなナイアシンというビタミンなどを配合。
小型から大型までのどのハムスターでも食べやすいようにスティック型になっていて、ハムスターは先端から食べていくことができます。
3.ジェックス「ハムスタープレミアムフード」
ジェックスの「ハムスタープレミアムフード」は、「ゴールデン専用」と「ドワーフ専用」との2種類があります。
ゴールデンハムスターとドワーフハムスターとでは生物学上の「属」という分類が異なることに着目し、それぞれに適した栄養価に配慮しています。
どちらも共通している点は、着色料・人工香料・保存料は無添加であること、免疫力の維持が期待できる「RNAヌクレオチド」(母乳に含まれる成分)が含まれていること、かじって食べるのに適した大きさ・硬さ・形状にしていることが挙げられます。
ゴールデン専用
ジェックス ハムスタープレミアムフード ゴールデン専用 400g
【成分表】
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ゴールデンハムスターは、小型のドワーフハムスターに比べると植物性の食べ物のほうを多く必要とするそうで、それに適した栄養バランスを考えて作られています。
またゴールデンハムスターは比較的タンパク質や脂肪、エネルギー消費が少ないので、低カロリーにしているペレットです。
ドワーフ専用
ジェックス ハムスタープレミアムフード ドワーフ専用 400g
【成分表】
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ドワーフハムスターはゴールデンハムスターと比べると活発で、より多くのエネルギーを必要とします。そのため高タンパクに仕上げられているペレットです。
口コミでは大きすぎず硬すぎないので食べやすそうにしている、などの声が見られました。
4.フィード・ワン「ハムスターフード ヘルシープレミアム」
【成分表】
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フィード・ワン(旧ニッパイ)の「ハムスターフード ヘルシープレミアム」は、食いつきがいいことに定評があるペレットです。美味しそうに食べてくれる、いい香りがするという口コミが目立ちます。
肝臓によいと言われることが多いウコンや、免疫の維持によく高血圧や動脈硬化の予防にもなるとされるDHAなどのサプリメントを配合している点が特徴的です。
そのほか腸内環境に配慮して食物繊維・ビール酵母も配合されていて、ハムスターの総合的な健康管理・栄養管理にピッタリのペレットと言えます。
5.OXBOW「エッセンシャル ハムスター&ジャービルフード」
OXBOW エッセンシャル ハムスター&ジャービルフード 454g
【成分表】
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OXBOWの「エッセンシャル ハムスター&ジャービルフード」は、アメリカ原産のハムスター用ペレット。
国産のハムスター用ペレットはトウモロコシなどの穀類を主原料としている製品が多いですが、こちらは「チモシー牧草」を主原料として、大麦などをブレンドしています。
口コミなどを見ると、牧草なのでやはり嗜好性はそこまで高くないという方が多い一方で、ダイエット用のペレットとして購入している方が多いようです。
6.SANKO「ハムスタープラス ダイエットメンテナンス」
SANKO ハムスタープラス ダイエットメンテナンス 200グラム
【成分表】
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SANKOの「ハムスタープラス ダイエットメンテナンス」は、野生のハムスターが主食としているアワやヒエをはじめ、低カロリーで良質な穀類を主原料にしているペレットです。
そのほか免疫力維持が期待できるプロポリス、利尿促進効果の期待できるタンポポ・オオバコなどが配合されていて、ハムスターが健康でヘルシーに過ごせるよう作られています。
「ダイエットメンテナンス」よりもさらにカロリーをおさえた「ダイエットライト」というペレットもあるので、ハムスターの肥満対策を考えている方はそちらもおすすめ。
「ダイエットライト」
お得な3個セット[三晃商会]ハムスタープラスダイエットライト200g×3袋セット
【成分表】
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成分表を比べるとわかるとおり、脂質やエネルギー消費がより抑えられた低カロリーなペレットになっています。
また脂肪燃焼をうながす効果が期待できる「L-カルニチン」が配合されているのも特徴です。
7.ハイペット「グルフリ生活」
ハイペットの「グルフリ生活」は、小麦やライ麦などに含まれる「グルテン」というタンパク質を含まずに作られたペレットです。アレルギーやグルテン不耐症を心配せずにハムスターに与えることができます。
「ゴールデンハムスター専用」と「ドワーフハムスター専用」とに分かれていて、それぞれ成分や原材料が異なるのが特徴です。
共通する点としては、腸内健康の維持が期待できる「難消化性デキストリン」が含まれていること、尿のニオイ軽減が期待できる「ユッカ抽出物」が含まれていることなどが挙げられます。
ゴールデンハムスター専用
ハイペット グルフリ生活 ゴールデンハムスター専用 200g
【成分表】
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ゴールデンハムスター専用のほうは、肥満に配慮してチモシーやアルファルファなどの牧草を原料として配合。
また毛並・毛色の維持が期待できるチロシン(アミノ酸)やビタミンE、亜鉛などが含まれています。
ゴールデンハムスターが食べやすい形と硬さにこだわったペレットです。
ドワーフハムスター専用
【成分表】
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ドワーフハムスター専用のほうは、活発な動きをする特徴に合わせて若干カロリーが高く作られています。同じく活発な動きを助けるビタミンB1や必須アミノ酸も強化して配合。
こちらも小型のドワーフハムスターが食べやすいように、形や硬さにこだわっています。
8.Burgess「エクセル ハムスター&マウス」
ハムスター 餌 [Burgess バージェス エクセル] ハムスター マウス すなねずみ 専門 フード ペレット 750g 英国産
【成分表】
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Burgess(バージェス)の「エクセル ハムスター&マウス」はイギリス原産のペレット。イギリス獣医師339名のうち92%の推奨を得ていて、ペットフードナショナルアワードを受賞しています。
ハムスターが食べやすいサイズ・硬さにこだわることはもちろん、毛並・毛色を美しく維持することが期待できる「亜麻仁シード」を配合、ハムスターが好むエンドウ豆を配合など成分にもこだわっているペレットです。
イギリス産かつ天然由来の原材料にもこだわり、着色料・香料・防腐剤などは無添加。マウスやスナネズミに与えることもできるので、多頭飼いの方にもおすすめです。
ハムスター用ペレットの選び方
栄養成分に着目して選ぶ
基本的にペレットは「雑貨」にあたるため、販売するためにクリアすべき栄養成分の基準がありません。そのため成分表を自分で確認して、栄養素をチェックしておきましょう。
ハムスター用ペレットの栄養成分は、タンパク質16%程度が理想とされています。
タンパク質が多すぎるとハムスターが肥満になりやすく、逆に少なすぎると十分な筋肉や血液を作ることができなくなるので注意しましょう。
そのほかの成分量の目安は以下のとおりです。
- タンパク質:16%程度
- 脂肪:5~6%程度
- せんい:5~6%程度
上記はあくまで目安ですが、理想的な成分量がわからない場合は参考にしてみてください。
固形タイプか半生タイプかで選ぶ
ハムスター用ペレットには固形タイプと半生タイプがあります。
固形タイプ(ハードタイプ)は硬さがあるので、ハムスターの前歯が伸びすぎるのを予防することにもつながるのが特徴。また半生タイプにくらべて日持ちもするので、健康的なハムスターであれば基本的には固形タイプのペレットがおすすめです。
半生タイプ(ソフトタイプ)は柔らかくてかじりやすいので、硬いものを食べられない子供のハムスターや高齢のハムスターにおすすめ。ただし水分が多いので日持ちせず、傷みやすいので少量ずつ購入するようにしましょう。
ハムスターの種類で選ぶ
ペレットのなかには「ゴールデンハムスター専用」や「ジャンガリアンハムスター専用」(ドワーフハムスター専用)という製品があります。
ゴールデンハムスターは約90~150g程度の大きな体です。ペレットは比較的大きいサイズのほうが食べやすいでしょう。小さすぎるペレットを与えると、そこまで噛む必要がないので歯を十分に削れない可能性もあります。
ジャンガリアンハムスターは30~50g程度の小さな体です。大きすぎるペレットを与えると食べにくく、残してしまうかもしれません。体のサイズが小さくてよく動きまわるので、タンパク質やエネルギー量が若干多めになっている専用ペレットが多いです。
このようにハムスターの種類や体の大きさに合わせて、食べやすくて栄養が十分なペレットを選びましょう。
添加物の有無で選ぶ
ハムスター用ペレットには着色料や香料などの添加物が使われていることがあります。
ハムスターの健康維持のために必ず必要というわけではないので、なるべく香料・着色料は不使用のペレットを選ぶのがおすすめです。
香料を使っているペレットの場合は、ハムスターの食いつきが良くなるというメリットもあるので、絶対にダメというわけではありません。その場合は使用しているのが「人工香料」か「天然由来の香料」かという点に着目しましょう。
保存のしやすさで選ぶ
ハムスター用ペレットを開封すると、時間の経過とともに酸化していき、傷んでしまう原因になります。ジッパー付きのペレットや、小分け包装されたペレットを選ぶと保存がしやすくなるのでおすすめです。
ちなみに開封後は6ヶ月までに食べ切るのが良いとされています。パッケージに記載されている「賞味期限」や「消費期限」はあくまで未開封の状態で品質を保持できる期間なので注意してください。
ハムスターの食事量を考え、あらかじめ適切な量のペレットだけを購入するようにしましょう。長期間の買い置きはおすすめしません。
ミックスタイプは避ける
ハムスター用のエサとして販売されているものには、ペレットタイプ以外にミックスタイプという種類もあります。
ミックスタイプとはひまわりの種などの種子、トウモロコシなどの穀類、ドライフルーツなどが混ぜてあるエサです。
ハムスターは草食性に近い雑食性なので「何でも食べてくれる」と思ってしまうかもしれませんが、じつは非常に嗜好性が強いので、好きなものしか食べなくなる可能性があります。
ミックスタイプのペレットに含まれる成分は栄養満点のように見えるかもしれませんが、実際にはハムスターは好きなものだけ食べてしまうので、栄養バランスが崩れてしまうのです。
そのためハムスターの主食として与えるエサはペレットを選び、ミックスタイプは避けましょう。
ペレットの食いつきが悪いときの対処法は?
いくら飼い主がペレットを厳選しても、ハムスターが好んで食べてくれるとは限りません。もしもペレットの食いつきが悪いときのために、原因と対策を知っておきましょう。
ペレットの食いつきが悪い原因
ハムスターがペレットにあまり食いつかないとき、以下のような原因が考えられます。
- ペレットの味に飽きた
- ひまわりの種など嗜好性の強いエサを与えすぎている
- 体調が悪い、不正咬合(ふせいこうごう)などの異常がある
- 新しいペレットに慣れていない
ずっと同じペレットを与えていた場合は、味に飽きて食いつきが悪くなっている可能性があります。もしくはペレットと併用で嗜好性の強いエサを与えている場合は、そちらばかりを欲してしまうことでペレットの食いつきが悪くなっているかもしれません。
ハムスターの体調が悪い可能性もあります。ケージを変えた場合は環境の変化によってストレスを感じているかもしれません。また老化による食欲不振も考えられます。
不正咬合(ふせいこうごう)など、歯の噛み合わせが悪くなるトラブルも食いつきが悪くなる代表的な原因です。ハムスターは歯に異常が起こると、硬いペレットを食べることができなくなってしまいます。
新しいペレットに変えた場合は、単純にまだ慣れていないだけかもしれません。長く続くようであれば元のペレットに戻すことも検討しましょう。
ペレットの食いつきが悪いときの対処法
ペレットの食いつきが悪いときは、以下の対処法を実践してみましょう。
- ふりかけタイプのエサを併用する
- 水でふやかしたり、細かく砕いたりして与えてみる
- 別のペレットに少しずつ混ぜて与えてみる
ハムスターが味に飽きたり、嗜好性の強いエサに慣れたりしている場合は、ふりかけタイプのエサを併用して“味変”してみるのがよいでしょう。ただし種子(シード)系を与えるとそればかり好んで食べてしまう可能性もあるので注意してください。
一時的な体調悪化や老化による食欲不振であれば、ペレットを水でふやかしたり細かく砕いたりして、食べやすい状態で与えてあげましょう。ふやかす場合はペースト状になってしまうと水分過多なので、団子状になる程度の水を使ってください。
新しいペレットに慣れていない場合は、前まで与えていたペレットに混ぜて、少しずつ慣れてもらうとよいでしょう。徐々に新しいペレットの分量を増やしていき、切り替えることを目指すのがおすすめです。
ペレット以外の副食は必要?
ハムスター用ペレット以外に、おやつや副食は必要なのでしょうか?環境省の家庭動物等飼養保管技術マニュアルを参考にすると、野菜や果物などをおやつまたは副食として与えるのがよさそうです。
主食は専用のペレットにし、副食としては、根菜類や野菜、ハト用配合飼料等の穀類、アルファルファ等の乾牧草があります。
また、一日おきくらいにペット用煮干しやゆで卵の白身等の動物性食品やリンゴ等の果物を与えます。 なお、ミネラル補給のための塩土と、歯の伸びすぎを防ぐため「かじり木」は常時置いておきます。 |
ただし動物性タンパク質はペレットにも含まれているので、基本的には与える必要がありません。おやつとして与える場合は少量だけにしましょう。
またハムスターといえばひまわりの種、くるみ、ナッツなどを好むイメージがありますが、これらの種子(シード)は脂肪分が多すぎるので少量だけ与えるように注意してください。
ジャンガリアンハムスターに種子を与えるなら1日3粒まで、ゴールデンハムスターなら1日5粒までが目安です。
おやつはハムスターとのコミュニケーションを楽しむことを目的にして、食事量の10%以下になることを目安に与えましょう。
ハムスターに食べさせてはいけないものは?
副食・おやつとして野菜や果物をハムスターに与えるときは、食べさせてもよいものかどうかを確認しておきましょう。
食べさせられる | 食べさせてはいけない |
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基本的には菜類の野菜・野草なら与えることができます。キレイな水でよく洗って、ペレットと同じくらいの量(かさ)を与えてください。
リンゴなどの果物も与えることができますが、水分量が多すぎるとハムスターが下痢をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ネギやアボカドなどの食べさせられない野菜を与えてしまうと、痙攣(けいれん)や呼吸困難などの症状につながる危険性があるので控えましょう。
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