ペットの抜け毛対策どうする?掃除・洗濯でキレイにする方法と便利グッズ5選

布をかぶった犬 ペットグッズ

犬や猫を飼っている家庭だと、抜け毛が気になりますよね。毛がカーペットやソファの奥に入り込んだり衣類についたりして、掃除や洗濯が大変なのでは。この記事ではペットの抜け毛の対策方法と、便利な抜け毛対策グッズを紹介します。

ペットの抜け毛対策をまとめると?

ペットの抜け毛が気になったら、衣類はペット用洗濯洗剤、カーペットやソファは専用の掃除グッズで対処するのがおすすめです。ペットには定期的なブラッシングとシャンプーをしてあげることで、効率的に抜け毛を処理することができます。

ペットの抜け毛の原因は?

毛が2層になって生えている「ダブルコート」の犬・猫であれば、春と夏の2回に「換毛期」がきて、一気に抜け毛の量が増えます。それ以外の時期であれば通常の抜け毛である可能性が高いですが、抜け毛の量が多い場合は皮膚炎などの病気の可能性もあるので注意が必要です。

ペットの抜け毛対策方法

ペットの抜け毛対策方法を紹介します。部屋の掃除をするときは、布製品には粘着シート、フローリングにはペーパーモップを使いましょう。また衣類についた抜け毛は、洗濯の前にコロコロや衣類用ブラシで落としておくのが基本です。

掃除で部屋の抜け毛を処理

部屋で犬や猫の抜け毛を掃除するとき、ベッドやカーペットにはコロコロ(粘着シート)、フローリングにはペーパーモップを使うのが基本です。

ベッドやカーペットなどの布製品にペットの抜け毛が付着すると、繊維の奥まで入り込んで取れにくくなることがあります。そのため粘着シートを使って毛を吸着させると掃除が楽です。

ただ犬の毛質や毛量によっては、市販の粘着シートだと粘着力が弱くて、掃除が行き届かないことも。粘着シートだけでなく、この記事で紹介する便利グッズも併用するのがおすすめです。

フローリングの場合は、ペーパーモップを使うのがおすすめ。掃除機を使うとノズルのブラシに絡まりやすいうえ、抜け毛が掃除機の排気で舞ってしまいます。ペーパーモップなら抜け毛を舞わせずに集めることができて効率的です。

掃除機をかけるのは、粘着シートやペーパーモップで抜け毛を処理したあとの仕上げと考えておきましょう。

洗濯で衣類の抜け毛を処理

犬や猫と触れ合っていると、衣類にも抜け毛が付着してしまいますよね。

基本的には洗濯をする前に毛を落としておくことで、他の洗濯物に毛がつくのを防ぐのがオーソドックスです。

しかし毛を落とさずにそのまま洗濯をしても、衣類からペットの抜け毛を除去してくれるような便利グッズもあります。

たとえば「洗濯ボール」(ドライボール)は、衣類と一緒に洗濯機に投入するだけで、毛を集めてくれるので後始末が楽です。

また衣類からペットの抜け毛を取りやすくしてくれる「離毛促進剤」が含まれた、ペット用の洗濯洗剤を使うのもよいでしょう。

洗濯で衣類に抜け毛がつくのを予防

「離毛促進剤」入りの洗濯洗剤は抜け毛が付着した衣類のケアに便利ですが、未然に抜け毛が付着するのを防ぐために、柔軟剤やコーティング成分にも着目しましょう。

柔軟剤には静電気防止効果があるので、ペットの抜け毛をはじめ、ホコリや花粉なども付着させにくくできるのです。ただし強い香りでペットが嫌がる可能性もあるので注意しましょう。

ペット専用の洗濯洗剤なら、抜け毛の付着防止コーティングができる優れものもあります。

「便利グッズ5選」の見出しでも詳しく紹介しますが、たとえばリモサボンなら「離毛促進剤」と「付着防止コーティング」がどちらも含まれているので、ペットがいる家庭の洗濯にもってこいです。



ペットの抜け毛対策ができる便利グッズ 5選

ペットの抜け毛対策がもっと効率的になる便利グッズを厳選して紹介します。換毛期や抜け毛が多い時期は、便利グッズのちからを借りて楽に対策しましょう。

1.【洗濯】「RIMO SAVON」(リモサボン)

リモサボンはペットの抜け毛の悩みを解消してくれる衣料用洗剤です。なんと一時的に3ヶ月の予約待ちが発生していたというほどの人気商品。

衣類に付着したペットの毛をかんたんに引き離してくれる「離毛促進コーティング」にくわえて、ペットの毛を付着しにくくしてくれる「付着防止コーティング」もしてくれます。

ペットの毛で汚れた衣服がキレイに洗濯できて、しかも再び毛が付きにくいという、ペットのいる家庭には嬉しい効果がこの1本の洗剤で得られるのです。

自分では気づきにくいペット独特のニオイも対策できます。「チャ乾留液」と「リシノレイン酸亜鉛」という2つの成分でニオイのもとをキャッチしてくれるのです。

口コミでは「衣類に毛がついてもサッと手で払えるほどに毛がつきにくくなった」「獣臭が減って程よくいい匂いがする」などの声が見られました。



2.【洗濯】「FREELAUNDRY PRO」 (フリーランドリープロ)

「FREELAUNDRY PRO」 (フリーランドリープロ)は、洗濯機に入れて衣類と一緒に洗濯するだけでペットの抜け毛を吸着してくれる、スポンジタイプの洗濯ボールです。ドラム式洗濯機でも使うことができます。

通常の1.5倍サイズという業務用使用で、表面積が大きいことで集毛機能がアップしています。粗い目と細い目のスポンジがセットになっていて、粗い目は衣類から毛をはがし、細い目は動物特有の細くて柔らかい毛を絡めとるのに効果抜群です。

口コミでは「これを入れて洗濯すると、洗濯機のゴミトレイにほとんどゴミがたまりません」「うちの犬は抜け毛の季節、思うように抜け毛が取り去れなくて、洗濯物に付く毛が多く困っていました。洗濯物の毛はこの商品にかなり助けられています」など高評価の意見が見られました。

衣類を入れすぎると、うまく洗濯機のなかですすぎ切ることができず、洗濯ボールの効果を実感しづらいことがあります。十分な効果を得るために、洗濯機の容量に合った適切な量だけ洗濯して使うのがコツです。

ヨークシャーテリアの毛は取りにくいようなので注意してください。

3.【掃除】「エチケットブラシ ぱくぱくローラー」

「エチケットブラシ」というシリーズは、日本で1959年に発売されて以来の歴史を持つ製品です。もともとは衣類用の毛玉取りとして作られましたがシリーズ展開していき、今回紹介する製品のように、ペットの抜け毛掃除用の製品も販売されています。

コロコロのようにカーペットや絨毯の上を転がす使用ではありますが、粘着シートではなくブラシが毛を絡め取るのが特徴です。

コロコロのように粘着シートを交換する必要がなく、繰り返して使うことができるので経済的。集めた抜け毛やホコリは内部にたまり、フタを開けたら簡単に捨てることができます。

掃除機のように音がすることもないので、深夜でも使いやすく、いつでもペットの抜け毛対策ができるのもメリットです。

口コミでも「布団についた猫の毛取りにコロコロを使っていましたが1度に10枚以上消費していました。これに変えたら交換が不要でとても楽になりました」「布団、毛布、ソファー、ラグマット、キャットタワー、ハンモックなどなど猫の抜け毛を掃除するのに大活躍です。コロコロの消費量が激減しました」と好評でした。

4.【掃除】「イチモウダジン」

こちらはリアライズが販売している「イチモウダジン」という製品。カーペットやソファなどの繊維に入り込んだペットの毛をかき出して、文字通り「一網打尽」にしてくれます。

ローラータイプではなく、スポンジのようにこすって掃除するタイプなので、角や隙間にも手が届きやすいのが特徴です。粘着シートのように消耗せず、電気も使わないので経済的。

本体にはペットの毛がつきにくく、長期間使えるのもポイントです。騒音にもならないので、夜中でもちょっとしたスキマ時間にお掃除できます。

口コミでは「コロコロ粘着テープでお掃除するのに比べるとこちらの方が断然経済的で便利です」「犬の毛がよく取れました。簡単にできるのでオススメです」など、効果を実感する声が多く見られました。

5.【ブラッシング】「ファーミネーター」

「ファーミネーター」は、犬や猫のブラッシング用品として高い知名度と人気を誇る製品です。

犬や猫の換毛期では、体温調節の機能を果たす「アンダーコート」(下毛)がたくさん生え変わります。ファーミネーターは不要なアンダーコートを除去することに特化して開発されているので、換毛期がある種類の犬・猫にピッタリなのです。

「ファーミネーター」を使うときは、まずスリッカーブラシ、ピンブラシ、コームを使って毛並みを整えておきます。次にファーミネーターを当てて、毛の流れに沿ってブラッシングしていくだけです。

ファーミネーターの先端にたまった抜け毛は、ボタンをプッシュするだけで簡単に捨てることができるのでお手軽。

ラインナップもかなり充実していて、小型犬・中型犬・大型犬それぞれに対応したブラシがあり、しかも長毛種用と短毛種用とで分かれています。

猫用のファーミネーターもあり、同じように小型猫・大型猫それぞれ長毛種用と短毛種用の製品が販売されています。

口コミでは「ごっそり取れ、換毛期でゴミダストが満杯だったルンバが、翌日から半減しました」「毛に沿って軽い力ですくと、全然痛くなさそうだしむしろ気持ち良さそうです。抜け毛がよく取れます」など高評価の意見が多かったです。

ペットの抜け毛の原因は?

そもそもペットの抜け毛は、おもに「換毛期」(かんもうき)という時期的な原因であることが多いです。犬も猫も、換毛期は春と秋の2回おとずれるのが一般的です。換毛期がない種類のペットであれば、通常の毛の生え変わりかもしれません。

しかしまれに、病気やストレスによって抜け毛がひどくなることもあります。

換毛期(かんもうき)

換毛期(かんもうき)とは、気温の変化に対応するために毛が一気に生え変わる時期のことで、通常は春と秋の2回あります。換毛期がはじまると1ヶ月ほどかけて毛が大量に生え変わるのが特徴です。

すべての品種に換毛期があるわけではなく、毛が2層になって生えている「ダブルコート」という種類の犬・猫に起こる現象です。

「アンダーコート」(下毛)という柔らかくて細い毛と、皮膚を守っている「オーバーコート」(上毛)とあわせて2層生えているので、「ダブルコート」と呼びます。

換毛期に抜けるのはアンダーコートです。

【おもなダブルコートの犬の種類】

  • 柴犬
  • 秋田犬
  • ゴールデンレトリバー
  • ポメラニアン
  • コーギー
  • ジャーマンシェパード
  • シベリアンハスキー

 

【おもなダブルコートの猫の種類】

  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • ペルシャ
  • アメリカンショートヘア
  • ロシアンブルー

ちなみに1年中室内で飼育していると寒暖差が小さいことから、明確な換毛期がないパターンも多いようです。

通常の抜け毛

換毛期のある「ダブルコート」という種類の犬・猫にたいして、毛が1層だけの種類の犬・猫を「シングルコート」と呼びます。

シングルコートの場合は一時的に大量に毛が生え変わることはありませんが、1年をとおして少しずつ毛が生え変わるので、抜け毛に悩まないというわけではありません。

またダブルコートの犬・猫でも、人間の髪の毛とおなじように一定の期間で生え変わっているので、ある程度の抜け毛はあります。

【おもなシングルコートの犬の種類】

  • プードル
  • マルチーズ
  • シーズー
  • ヨークシャーテリア
  • パピヨン
  • グレートデーン

 

【おもなシングルコートの猫の種類】

  • メインクーン
  • ターキッシュバン
  • ベンガル
  • シャム

もし換毛期でもないのに、短期間での抜け毛が目立つようであれば、もしかしたら病気やストレスが関係あるかもしれません。

病気やストレスなど

換毛期とは関係なく抜け毛が激しい場合、健康的な抜け毛ではなく、別の理由があるかもしれません。気になる場合は動物病院などで診てもらいましょう。

おもに以下のような病気は抜け毛をともなうことがあります。

【抜け毛をともなう病気・症状】

  • ダニ、ノミ、シラミなどの寄生
  • 湿疹、フケなどの皮膚症状
  • 多大なストレス
  • 栄養不足
  • 内臓疾患
  • 老齢による抜け毛

ダニやノミが寄生することでアレルギー性皮膚炎などの症状が出たり、3歳未満で発症することが多いアトピー性皮膚炎にかかったりすることで、毛が抜けることがあります。

目には見えにくいストレス、栄養不足、内臓疾患などの可能性もあるので、「普段と様子が違うな」と思ったらすぐに受診することが大切です。

また犬や猫も、人間と同じように老化によって抜け毛が多くなっていきます。毛の薄い見た目になるだけではなく、体温調節機能も衰えているので、室温管理したり衣服を着せたりして寒さから身を守ってあげましょう。

ペットの抜け毛を放置するとどうなる?

ペットの抜け毛を放置していると、以下のような悪影響が考えられます。

【抜け毛を放置したときの悪影響】

  • ダニ、ノミなどの増加
  • ダニ、ノミによる皮膚炎
  • ハウスダストの増加
  • ハウスダストによるアレルギー症状
  • 空気清浄機やエアコンの稼働効率低下
  • (おもに猫)毛球症による消化器系のトラブル

犬の抜け毛を放置していると、ダニやノミが発生する原因になってしまいます。皮膚炎やアレルギー症状につながる可能性があるので、人間にとってもペットにとっても良くありません。

またダニやノミの死骸はハウスダストとなります。ハウスダストを吸い込むことでアレルギー症状が出る可能性があるので注意しましょう。

ハウスダストや犬・猫の毛が空気中に舞うことで、空気清浄機やエアコンのフィルターが詰まり、稼働効率低下の原因になることも。とくに換毛期は定期的な掃除が欠かせません。

またおもに猫の場合は、毛づくろいをしたときに抜け毛を舐めてしまい、毛玉を吐いています。うまく吐き出せる場合は問題ありませんが、吐き出せないと胃のなかで毛玉がたまる「毛球症」になり、消化器系のトラブルにつながるので注意が必要です。

抜け毛が気になるペットのケア方法は?

犬や猫の抜け毛が気になるときは、掃除や洗濯に気をつかうだけでなく、ペットに対しても適切なケアをしてあげましょう。

  • ブラッシング
  • シャンプー
  • トリミング
  • 服を着させる
  • 換毛期には栄養バランスに注意

おもに上記のようなケア方法があります。ひとつずつ紹介していくので参考にしてみてください。

ブラッシング

ブラッシングをすることで、ペットの体に絡まった抜け毛を除去しつつ、皮膚のマッサージをして新陳代謝をうながすことにもつながります。換毛期や抜け毛が気になる時期の基本的なケア方法です。

使用するブラシは犬や猫の種類に合わせて変えるのがよいとされていて、短毛種にはラバーブラシ、長毛種にはスリッカーブラシがおすすめです。

ピンブラシやコームを使う場合も、短毛種なら柔らかいソフトタイプのブラシ、長毛種なら硬めのブラシがよいでしょう。

【ブラッシングの手順】

  1. ラバーブラシまたはスリッカーブラシで毛玉をときながら抜け毛を落とす
  2. コームで毛の流れを整える

もしブラッシングを嫌がる場合は、手にはめて使うミトンタイプのブラシがおすすめです。なでるようにしてブラッシングすることができます。

シャンプー

猫の場合はシャンプーを嫌がるのでおすすめできませんが、犬の場合は抜け毛対策としてシャンプーも有効です。体をキレイにしつつ抜け毛除去もできるので、一石二鳥と言えます。

【犬をシャンプーするときのコツ】

  • しっかり泡立てて優しく洗う
  • 濡れっぱなしにしない
  • 乾かすときはブラッシングしながら

しっかりとシャンプーを泡立てることで犬の皮膚に優しくできて、毛穴の汚れをケアすることにもつながります。

シャンプーのあとは濡れっぱなしだと毛玉ができる原因になるので、風でしっかり乾かしましょう。このときブラッシングと同時並行することで、抜け毛ケアもできるので効率的です。

トリミング

とくに長毛種の犬・猫の場合は、トリミングをすることでブラッシングやシャンプーの手間が減らせます。毛が短くなるので、部屋や衣類に落ちた抜け毛も掃除しやすくなるでしょう。

プロのトリマーに依頼すると、丁寧にブラッシングとシャンプーをしたうえでカットしてくれて、皮膚の状態も見てもらうこともできます。

ただし夏にトリミングをすると、毛が短くなることで紫外線が当たりやすくなり、ダニやノミに刺されやすくなる、というデメリットもあります。心配であれば事前にトリマーの方と相談しておくのがおすすめです。

服を着させる

抜け毛を部屋に散乱させないために、犬や猫に服を着せるという方法もあります。抜け毛が服の中にたまるので、お掃除もお手軽になるでしょう。

ただし夏に服を着せると蒸れやすくなったり、長毛犬の場合は毛玉になったりするというデメリットもあります。

夏は通気性のいい服、冬は暖かい服、というように季節に合った素材を選ぶように注意しつつ、ブラッシングやシャンプーも同時並行してあげるのがおすすめです。

また長期間のあいだずっと同じ服を着せていると衛生面でよくないので、ダニやノミを防ぐためにも、定期的に服を交換してあげてください。

換毛期は栄養バランスに注意

換毛期のある種類の犬・猫は、栄養バランスにも注意してあげましょう。換毛期には一気に毛が生え変わるので、たくさんのエネルギーを使います。

普段の毛艶・毛並みを維持するには、いつもより少しだけ「タンパク質」を多めに与えるのがおすすめです。

また毛艶・毛並みの維持によいとされる「不飽和脂肪酸」や「亜鉛」などの成分にも着目しましょう。

総合栄養食にくわえて、これらの栄養素が補えるサプリメントを混ぜたり、おやつを与えたりするなど、工夫してみてはいかがでしょうか。

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