ペットの永代供養とはどのようなものなのか?
永代供養とはペットの継続的な供養や管理を、ペット霊園などの供養業者に行ってもらうこと。飼い主の代わりにお墓の管理をしてもらえるため、負担が少なく済むというメリットがあります。
ペットの永代供養の費用相場は?
永代供養の費用は、どのような方法でお願いするかによって異なります。 ・お墓や納骨堂で合同供養する場合:1万~3万円(年間費用0~2万円) ・お墓で個別供養する場合:10万~40万円(年間費用0~1万円)
ペットを永代供養してもらうことは可能?サービス内容を確認
犬や猫などのペットも、人間と同じように永代供養してもらうことができます。
永代供養では、飼い主に代わってお寺や霊園が亡くなったペットの供養・管理を行ってくれます。担当スタッフが責任をもってお墓の管理をしてくれるため、体力的・時間的にお墓に足を運べない方でも安心してペットを任せられるでしょう。
ただし1つ注意点があります。永代とは「長期にわたり管理してくれる」という意味で、永遠に供養を続けてくれるわけではありません。17回忌・33回忌・50回忌などの法要時期までとしているところも多いでしょう。
ペットの永代供養をする方法!4種類のやり方を解説
ペットの永代供養を考えるのであれば、さまざまな方法を知ったうえで比較検討したいですよね。この章では大切なペットの永代供養を行う方法をご紹介します。
- ペット霊園のお墓で永代供養を行う方法
- 納骨堂で永代供養を行う方法
- 人間と一緒にペットの永代供養を行う方法
- 人間の墓地内にて永代供養を行う方法
1つずつ確認しましょう。
①ペット霊園のお墓で永代供養を行う方法
ペット霊園では愛するペットを1つのお墓に入れる個別墓から、ほかのペットと合わせてまつる合祀墓(ごうしぼ)まであります。永代供養はもちろん、お焚き上げなどの供養も受けられますよ。
ただし1つ注意点として、ペット霊園の中にも悪徳業者は存在します。
というのもペット霊園に関してはルールを決めた法令がなく、届け出なしでもお墓を作ることが可能。ペット葬儀業者が簡単にお墓を作ることができます。そのため最後まで供養をしなかったり法外な値段を提案したりといった、悪徳な業者が紛れ込んでいる可能性もあるのです。
ペット霊園での永代供養を検討している方は、実際に足を運んだり口コミを自分の目で確認したりしましょう。手厚い供養をしてくれる、信頼できる霊園を見分けることが大切です。
②納骨堂で永代供養を行う方法
室内で遺骨を預かってくれる「納骨堂」で永代供養を行う方法もあります。霊園によっては、所定の日時に住職にお経を唱えてもらい供養する「法要」をお願いすることも可能。
納骨堂での永代供養は、ペット霊園のお墓での永代供養よりも少し安いというメリットがあります。
ただし永代供養がついていない納骨堂もあるので、事前に確認しておきましょう。
③人間と一緒にペットの永代供養を行う方法
ペットは長年共に人生を歩んできた家族の一員でもあるため、人間と一緒のお墓で永代供養をしたい方もいるでしょう。昔は、ペットと一緒にお墓に入ることは仏教的にグレーゾーンとされてきました。
仏教の観点では犬や猫といった動物は人間と別の世界に属するとされ、人間との共葬は受け入れられないことが多いからです。しかし法律上ではペットと一緒にお墓に入ることは可能です。
ペットと一緒のお墓に入れるかどうかは、霊園や墓地の管理規定によるでしょう。ペット対応霊園を探したり、管理人の許可が下りている霊園を探したりしてみてください。
④人間の墓地内にて永代供養を行う方法
人間が利用する霊園の中にペットの合祀墓を置いている場所もあります。そこで永代供養をお願いする方法も。合祀墓は個別墓と比べて価格が抑えられる点もメリットです。
しかし他のペットと同じお墓に入れたくない場合には向いていないため、合祀してもいいか家族で検討する必要があるでしょう。
ペットを永代供養する費用相場
ペットの永代供養の費用相場は以下のようになっています。
ペット霊園のお墓 | 納骨堂 | |
販売価格 | ・10万~40万円(個別)
・1万~3万円(合同) |
1万~3万円 |
年間管理費 | 不要~1万円 | 1万~2万円 |
※前章で紹介した「③人間と一緒にペットの永代供養を行う方法」「④人間の墓地内にて永代供養を行う方法」は供養施設に問い合わせる必要があります。
なおこの料金相場はあくまで目安です。業者によって料金が異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
例えばペット霊園によっては「別の霊園で火葬した場合は最初に払う供養料金が少し高い」というところも。また「最初に納骨供養料や管理料が数万円かかり、その後の年間料はかからない」というプランを提供しているところもあります。
さらに合同供養なのか、個別供養なのかによっても料金が異なります。合同で供養する場合、最初に払う費用は大体1万~3万円ほど。個別の場合は10万~30万円ほどを見ておきましょう。
合同の方が安い理由は、他のペットたちと一緒に供養されるためお墓の購入費用がかからないからです。
ペットの永代供養のメリット・デメリット!どんな人におすすめ?
永代供養のメリットや注意点を簡単にまとめました。大切なペットのためにも、永代供養という選択肢が正しいかどうかをぜひ一度確認してみてくださいね。
【永代供養をするメリット】
- 定期的に法要をあげられる
- 気持ちの整理がつきやすい
- 長期的にペットの供養やお墓の管理をしてくれる
- お墓の管理や後継者といった家族の負担が軽減される
- 自分がいなくなっても大切なペットを供養し続けられる
【永代供養を検討している方への注意点】
- 「永代」は「永遠に」といった意味ではなく、期間が決められている
- 管理費を1年まとめて払うケースがある
- 管理者が別にいることになるので、お墓参りをする機会が減ってしまうかもしれない
永代供養の最大のメリットはペットのお墓の管理を他の方にお願いできるため、飼い主の負担が少なくなること。しかしその反面、もしかしたらペットと疎遠になってしまうかもしれません。「亡くなった後もなるべくそばにいてあげたい」「定期的に手を合わせてあげたい」という方は、通常の供養の方が向いているでしょう。
【永代供養をおすすめできる方】
- 精神的・時間的な問題でペットの供養を自分で行うことが難しい方
- 大切なペットを長きにわたり寺院で管理してほしい方
- 定期的な法要を行いたい方
ペットの永代供養を利用する流れ
ペットの永代供養を利用する際は、以下のような流れになります。
- ペット葬儀業者に連絡する
- 葬儀社に預けるまでは自宅でペットを安置させる
- 葬儀会社に火葬をしてもらう
- 遺骨を受け取り永代供養を申し込む
1つずつ確認していきましょう。
手順①ペット葬儀専門業者に連絡する
まずは火葬を行うため、ペット葬儀の専門業者に連絡してください。
火葬したペット霊園でそのまま永代供養をお願いできるケースも多いでしょう。前述の通り火葬したところと同じ場所で永代供養を申し込むと少し安くなることもあります。
そのためすぐに永代供養を申し込みたい方は、火葬業者を選ぶタイミングで永代供養の業者も探してみてください。
手順②葬儀社に預けるまでは自宅でペットを安置させる
ペットは亡くなってから数時間ほどで死後硬直が始まります。硬直が始まる前に無理のない姿勢に整えてあげましょう。ペットがちょうど入る大きさの箱などにタオルを敷き詰め、保冷剤などを体の上に乗せてあげると状態を保ちやすくなります。
手順③葬儀会社に火葬をしてもらう
葬儀会社にペットの火葬をしてもらいます。
- 火葬に立ち会うことができる会社
- 車で迎えに来てくれる会社
- 火葬後に遺骨を届けてくれる会社
葬儀会社によってサービス内容は違うので、ホームページや電話などで事前に確認しておきましょう。
手順④遺骨を受け取り永代供養を申し込む
遺骨を受け取ることができたら、飼い主の方が満足できる方法で永代供養を申し込みます。
まだ供養場所を決めていないのであれば以下のようなところを見学に行き、しっかり管理してくれそうかどうかを見定めておきましょう。
- 納骨堂
- ペット霊園
- 寺院墓地
なお火葬後に一度手元供養を行い、四十九日など区切りの良いタイミングで永代供養を申し込むこともできます。
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