うさぎの平均寿命は?長い/短い種類!長生きは難しいのか・飼育はありかを解説

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うさぎの寿命はどれくらい?

うさぎの平均寿命は7~8歳です。しかし近年では飼育環境やペットフードの改良が進み、10年以上生きるうさぎも増えています。

うさぎに長生きしてもらうのは難しい?

一概に難しいとは言い切れません。しかしうさぎは体調不良を隠す習性があるため、飼い主がうさぎの変化に気づかず手遅れになる場合も。うさぎに長生きしてもらうには、飼い主が普段からうさぎの様子をよく観察し、変化に気づくことが大切です。

うさぎの平均寿命はどれくらい?人間や他の動物との比較もあり

うさぎ

うさぎの平均寿命は7~8歳。人間でいうと50代後半~60代半ばあたりの年齢です。しかし近年では医療の発達や飼育環境、またペットフードなどの改良・改善により10年以上生きるうさぎが増えてきています。

人間とうさぎの年齢を比較!うさぎの1年は何歳?

うさぎの年齢を人間に換算すると何歳になるのでしょうか?以下の表で確認してみましょう。

うさぎの年齢 人間の年齢
成長期

※うさぎにしつけや、社会性を身につけさせたい時期

1カ月  2歳
2カ月 5歳
3カ月 7歳
6カ月 13歳
若年期

※活動的な時期

1歳 20歳
2歳 28歳
3歳 34歳
中年期

※体調に変化が表れやすくなる時期

4歳 40歳
5歳 46歳
6歳 52歳
高齢期

※体力や感覚器官の低下が起きやすい時期

7歳  58歳
8歳 64歳
9歳 70歳
超高齢期

※高齢期と同じく、体力や感覚器官の低下が起きやすい時期

10歳 76歳
11歳 82歳
12歳 88歳
13歳 91歳

 

うさぎの寿命のギネス記録

ペットのうさぎの、寿命の最長記録は16歳です 。2019年3月8日にアメリカのイリノイ州で飼われていたミックちゃんが、ギネス記録として認定されました。

ミックちゃんは年齢を重ねるうちに関節の炎症などの症状が表れましたが、飼い主のサポートにより長く生きられました。また「ミックちゃん自身も生きることに前向きな姿勢だった」と飼い主は語っています。

うさぎの種類ごとの寿命!長生きするうさぎ・短命なうさぎの種類は?

寝そべるうさぎ

うさぎの種類によって平均寿命は若干異なります。しかし寿命はうさぎの生活環境によって差が出るため、一概に種類によって寿命が決まるとは言い切れません。

ペットとして人気の高いうさぎの、種類ごとの平均寿命を以下の表にまとめました。目安としてご覧ください。

うさぎの種類 平均寿命
①ネザーランドドワーフ 5~10年
②ホーランドロップ 5~10年
③アメリカンファジーロップ 6~10年
④ライオンラビット 5~10年
⑤ドワーフホト 7~10年
⑥ミニウサギ 5~12年

以下の章からは種類ごとの特徴を簡単に解説しますね。

種類①ネザーランドドワーフの寿命

ネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフは、オーストラリアで品種改良されたうさぎ。コロンとした丸い顔や短い耳、小さな体格が特徴の人気品種です。

基本的に人懐っこい性格で飼いやすいのですが、神経質な部分もあります。大きな環境の変化などでストレスを感じることがないように注意しましょう。

平均寿命 5~10年
性格 ・人懐っこい

・甘えん坊

・活発

・神経質

かかりやすい病気・ケガ ・胃腸うっ滞

・不正咬合(ふせいこうごう)

・鼻涙管狭窄(るいびかんきょうさく)

 

種類②ホーランドロップの寿命

ホーランドロップ

ホーランドロップは、垂れ耳が特徴の小柄なウサギです。性格は温厚で人懐っこい性格のため、初めてうさぎを飼う方でも飼いやすい品種といえるでしょう。

ホーランドロップは垂れ耳なので、耳の中に雑菌がたまり中耳炎になりやすい傾向があります。そのため定期的に耳のお手入れをしてあげましょう。

平均寿命 5~10年
性格 ・人懐っこい

・温厚

・甘えん坊

・好奇心旺盛

かかりやすい病気・ケガ ・中耳炎

・不正咬合

・毛球症

 

種類③アメリカンファジーロップの寿命

アメリカンファジーロップ

アメリカンファジーロップは、長毛が特徴のフレンチアンゴラと垂れ耳が特徴のホーランドロップの交配種。それぞれの品種の特徴を受け継ぎ、長毛で耳が垂れた見た目をしています。

アメリカンファジーロップは長毛のため、蒸し暑い時期になると熱中症を起こしやすくなります。夏の温度調整には注意しましょう。

またダニやノミによる皮膚炎を起こさないためにも、定期的にブラッシングして害虫や汚れを落としましょう。

平均寿命 6~10年
性格 ・人懐っこい

・温厚

・甘えん坊

・臆病

かかりやすい病気・ケガ ・皮膚の病気

・熱中症

 

種類④ライオンラビットの寿命

ライオンラビット

ライオンラビットは、その名の通りライオンのたてがみのような毛と短めの耳があるうさぎ。ライオンヘッドと他の品種を交配させており、交配された品種によって見た目や性格にばらつきがあります。

ライオンラビットは毛が長いため、毛づくろいをする時に毛玉を飲み込んでしまいがちです。体内に毛玉がたまると食事を取らなくなることもあるので、普段から丹念にブラッシングをしてあげましょう。また普段から繊維質の多い牧草を与えて、身体から毛玉を排出しやすくしてあげてください。

平均寿命 5~10年
性格 ・人懐っこい

・寛容

・活発

・社交的

かかりやすい病気・ケガ ・中耳炎

・不正咬合

・毛球症

 

種類⑤ドワーフホトの寿命

ドワーフホト

ドワーフホトは、白い体と目の周りを囲む黒いラインが特徴のうさぎです。コロンと丸い体形が可愛らしい品種です。

小柄なうさぎのため高い場所から落ちると骨折しやすいでしょう。部屋の中でお散歩させる際は、うさぎが高い場所に登らないように注意してください。

平均寿命 7~10年
性格 ・人懐っこい

・活発

・好奇心旺盛

かかりやすい病気・ケガ ・胃腸うっ滞

・不正咬合

・骨折

 

種類⑥ミニウサギの寿命

ミニウサギは品種ではなく、ミックス(雑種)の中でも特に小柄なうさぎの総称。ミックスなので見た目や性格の予想は難しいとされています。ペットショップでは他の品種のウサギに比べると、価格はやや低い傾向があります。

平均寿命 5~12年
性格 ミックスのため個体差あり
かかりやすい病気・ケガ ・胃腸うっ滞

・不正咬合

 

うさぎを飼う(健康に長生きしてもらう)ことの難易度は高い?

うさぎ

「あまり手間がかからない」という印象を抱いている方もいるかもしれませんが、うさぎのお世話は簡単ではありません。犬や猫を飼うときと同じように、真剣にお世話について考えてから飼うかどうかを決めましょう。

例えばうさぎのお世話に欠かせないのがブラッシングや爪切りです。うさぎは普段から抜け毛が多く、毛を飲み込んでしまうことも多いのでこまめなブラッシングが大切です。

またうさぎは汗をかかないため、暑い時期にはエアコンを使ってきちんと温度管理をしましょう。給水器にきれいな水をたっぷりといれておき、室温が28度以上にならないように管理することが大切です。

うさぎは体調不良を隠す習性がある

うさぎは体調不良を隠す習性があるため、飼い主が気づかないうちに病気が進行している場合もあります。ただし毎日うさぎの様子を観察していれば「いつもと様子が違う?」と気づきやすくなるでしょう。

以下の内容に当てはまっていた場合、体調不良の可能性があります。早急に対応できるように普段からチェックしてあげてください。

観察する項目 チェック時の詳細
食欲 ・いつもより食事の量は少なくなっていないか

・絶食していないか

※絶食が1日以上続くと、肝脂肪と呼ばれる病気になる可能性があるため注意

見た目 ・目の輝きや毛艶はあるか(いつも通りか)

・痩せた、または太っていないか

・身体に傷はないか

排せつ ・フンの色味や硬さ、大きさに変化はないか

・おしっこの色味や量に変化はないか

またもし上記に当てはまることがあっても、うさぎを診てもらえる病院が見つからなければ意味がありません。事前にうさぎが受診できる動物病院を調べておきましょう。

長生きしてもらうには、以上のようなことをしっかり勉強しておく必要があるのです。

うさぎになるべく長生きしてもらうための飼い方のコツ

うさぎの親子

うさぎを飼うからには、なるべく長生きしてもらいたいですよね。この章ではうさぎに長生きしてもらうためのコツをご紹介します。

  • 適切な餌を与える
  • 適度に運動させる
  • 排せつがあるか毎日確認する
  • ストレスをためさせない
  • 避妊・去勢手術を行う

1つずつ確認していきましょう。

コツ①適切な餌を与える

毎日うさぎに合った餌を与えましょう。適切な食事を行うことでうさぎの体調を整えられるからです。

うさぎは基本的に牧草(チモシー)を食べると良いとされています。なぜなら牧草はしっかり噛まないと飲み込めず、歯の伸び過ぎを防いでくれるから。また含まれている繊維質が消化器官の動きを助けてくれるでしょう。うさぎの餌にはぜひ牧草を取り入れてあげてください。

うさぎの餌としてはペレットフードもありますが、カロリーが高いのであげすぎると肥満になる可能性があります。絶対にあげてはいけないということはありませんが、ペレットフードをあげる際は量に注意しましょう。



コツ②適度に運動させる

うさぎが運動不足にならないよう、適度に運動をさせましょう。運動不足によって肥満や不眠、ストレスにつながる可能性があるからです。1日あたりの運動量に明確な基準はないため、できる範囲で構いません。特に1~3歳の若年期にはたくさん運動をさせてあげてくださいね。

うさぎの運動には以下の方法があります。

  • 部屋の中でお散歩(通称:部屋んぽ)
  • ケージの中に人形をいれる

飼い主の時間がある時に、ケージからうさぎを出して部屋の中でお散歩させましょう。気分転換にもなるため、ストレスの削減につながります。ただしうさぎの中には活発に走り出したり、物を噛み始めたりする子がいます。ぶつかってケガをする可能性があるものはしまっておきましょう。また電源コードなど噛んだら危険なものは、カバーをつけるなどの対策を取りましょう。

またケージの中に人形を入れると、うさぎはじゃれて遊び始めることがあります。ケージからうさぎを出す時間がない場合は、人形や設備などを充実させておくと良いでしょう。

コツ③排せつがあるか毎日確認する

うさぎのフンやおしっこの状態を毎日確認しましょう。前述の通り、うさぎの排せつの状態によって体調不良の兆候があるかが分かります。

おしっこ 良い状態 黄色くてサラサラした状態
悪い状態 ・茶色の色味

・血尿

フン 良い状態 丸っこい形
悪い状態 ・普段よりも小さめの形

・下痢(ペースト状)

上記の表を参考に、うさぎの排せつ状態を観察しましょう。もし悪い状態に当てはまる場合は、すぐにかかりつけの医者に診てもらってください。

コツ④ストレスをためさせない

うさぎにとってストレスは短命の元。うさぎにストレスがかからないように工夫する必要があります。

うさぎがストレスを感じるのは以下のような状況にあるときです。

  • 大きな音が鳴っている
  • 過度の温度変化がある
  • 慣れない環境が続く

うさぎの性格によって感じるストレスの度合いは違います。飼い主はうさぎの性格を理解して、なるべくストレスがかからない環境を作りましょう。例えば人見知りのうさぎがいるときは他人と接触しないようにする、甘えん坊の子には構ってあげるなどしてあげると良いでしょう。

また外出や病院に慣れさせておくこともおすすめします。健康診断やグルーミングなどで病院に通えば、うさぎは状況に慣れてきます。そうしておくと万が一うさぎが体調不良になった場合でも、なるべくストレスがかからない状態で診察を行えますよ。

コツ⑤避妊・去勢手術を行う

うさぎは生殖器のトラブルが多い動物です。4歳以上のメスは50%以上の確率で子宮疾患が起きるといわれるデータも。また子宮疾患ががんに発展し、手術しても長く生きられないケースも多いとされています。そのためうさぎの若い時期(生後6~12カ月)に避妊手術(卵巣子宮全摘出手術)を行うことをおすすめします。

オスはメスほど生殖器のトラブルは多くありません。しかし精巣にがんが発生する可能性があるため、あらかじめ去勢手術を行うと安心です。去勢すれば縄張り意識によるストレスがなくなるので、おしっこを飛ばすといった行動がなくなるメリットもあります。

後々後悔しないように、うさぎの避妊・去勢手術を行うことを考えておきましょう。

うさぎの寿命が近づいてきているときの症状

横になるうさぎ

うさぎの寿命が近づいているサインは以下の通りです。

  • ぐったりしている
  • 呼吸が速い、または極端に遅い
  • 体温が低い
  • 口元によだれや泡をつけながら速い呼吸をしている
  • 呼びかけに応じない
  • 触っても反応がない
  • 意識を失っている
  • 食欲がない
  • 水分をとらない

普段から観察を心がけ、うさぎが健康的に生活できるように気を配ってあげてくださいね。

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