ペットロスが辛い。みんなはどうやって乗り越えた?症状やいつまで続くのかを解説

猫と戯れる夫婦 ペットロス

ペットロスで悲しいときはどうすればいい?

ペットロスになった際の対処法は人によってさまざま。たとえばペットとの思い出に浸ることのできるアイテムを身に着ける、ペットの死を前向きに考える、時間が経つのを待つなどが挙げられます。もし心身ともに苦しい状況が続くようなら、医療機関やカウンセラーに相談してみるのもおすすめです。

ペットロスになりやすいのはどんな人?

真面目で責任感の強い人や、感受性の豊かな人が挙げられます。「ペットの死は自分の責任」と考えたり、亡くなる際のペットの気持ちを考えたりして落ち込む人が多いのです。

ペットロスとは?

こちらを向いている犬

ペットが亡くなり悲しい気持ちが抜けないと「自分はペットロスになっているのかな?」と不安になりますよね。早く立ち直りたいと思うかもしれませんが、まず前提としてペットロスがどのような状況を指すのかを知っておいた方が良いでしょう。

一般的にいわれる「ペットロス」と「ペットロス症候群」の違いって?

ペットロスとは、ペットをロス(失う)という事実そのものを指します。そしてペットを失うことによって起きる精神的・身体的な不調をペットロス症候群といいます。しかし一般的にはペットロス症候群を「ペットロス」と呼ぶことが多いようですよ。

ペットを家族の一員のように考える人も多いでしょう。そのペットを失うことは、家族を失うことに等しいといえますね。ペットロス症候群は人によってさまざまな症状が表れます。たとえば食欲不振や眠れないなどの体調不良、感情のコントロールが効かないといった精神的な不調が見られます。

 ペットロスになりやすい人の特徴とは?

以下の特徴がある人は、ペットロスに陥りやすいでしょう。

  • 真面目・責任感が強い
  • 感受性が豊か
  • 一人暮らしをしている
  • ペットを深く愛している

特徴①真面目・責任感が強い

真面目で責任感の強い人は、ペットの死は自分の責任であると感じてしまいがちです。「もっと早くに病院へ連れていっておけば」「ペットの側にいてあげれば良かった」などの後悔が、自分自身の心を追い詰めてしまうことも。またペットの死による悲しみを誰にも言えず、一人で抱え込んでしまうこともあります。

真面目で責任感が強い人はペットへの対応を後悔することが多いため、ペットロスに陥りやすいといえるでしょう。

特徴②感受性が豊か

感受性が豊かで、相手の気持ちを考えられる人もペットロスに陥りやすい傾向があります。ペットの感情に共感しやすいため、ペットが亡くなるときの痛みや苦しみを想像して胸を痛めやすいのです。また亡くなってしまったことに対する悲しみを、強く感じすぎてしまうこともあるでしょう。

特徴③一人暮らしをしている

一人暮らしをしている人もペットロスになりやすいといえます。ペットがいることで「二人暮らし」のような感覚になっている場合があるからです。

ペットと遊んだり散歩したりといった生活が一変し、急に一人になることで孤独を強く感じやすいでしょう。

特徴④ペットを深く愛している 

ペットを深く愛し生活の中心になっている人も、ペットロスに陥りやすいといえます。ペットを家族のように大切に思っていた場合、亡くなった事実に大きなショックを受けやすいでしょう。また亡くなったことをなかなか受け入れられず、悲しみが長引いてしまう可能性もあります

ペットロスで辛い思いをしている人はたくさんいる

頭を抱える男性

ペットが亡くなったことで辛い思いをしている人は、実はたくさんいます。実際にペットが亡くなってしまった時に、以下のように感じているようです。

2週間ほど前に愛猫を亡くしました。
覚悟はできていたので、心が壊れそうなほどの哀しみはありませんでした。
それまで長期間 猫の事以外何もできていなかったので、あれもしないと!これもしないと!と思っていました。

ですが、2週間経った今も何もする気になれません。
最低限の毎日の家事はしますが、猫のケージやベッド、毛布なども片付ける気になれません。
ただただ虚無感がひどく、身体が思うように動かず、すぐ横になってしまいます。
家族に申し訳なくて、やらないと!という気持ちはあるのですが、できない事が余計に気持ちを重くします。

これはペットロスでしょうか?
猫に対しては本当に喪失感等はなく、また生まれ変わって戻っておいで、くらいの前向きな気持ちでいます。
なのに身体がついてきません。

Yahoo知恵袋より引用

 

上記でも見られる通り、飼い主はペットの死を自分の責任と感じ、精神的に追い詰められてしまいます。

犬を愛する人たちに情報提供を行うサイト「INUNAVI(いぬなび)」を運営する株式会社PLAN-Bは、2021年に『愛犬を見送った325人にアンケート』を行いました。これによると、犬を飼っていた人(325人)のうちの約9割がペットロスを経験しています。ペットロスで落ち込んでいる状況は、ペットを大切に飼っていた人にとって自然なことといえるでしょう。

ペットロスでよく見られる症状と心理状態

ベッドで横になる女性

ペットロスの場合「精神的な症状」「身体的な症状」の2つが見られます。それぞれどのような症状が表れるか確認しましょう。

精神的な症状

精神的な症状としては、ペットを亡くした悲しみによって感情をコントロールできなくなるといったことがあります。ペットロスで見られる主な精神的症状は以下の通りです。

 

・罪悪感を覚える
「もっとペットの側にいてあげればよかった」「もっと早くにペットを病院へ連れていけていれば…」とペットを亡くした責任が自分にあると感じ、罪悪感にさいなまれます。

 

・無気力になる
ペットが亡くなったことで頭がいっぱいになり、物事への関心がなくなります。喜びなどを感じにくくなります。


・怒りを感じる
ペットが亡くなったことで、やり場のない怒りを感じることも。「どうして私はあの子の体調不良に気づかなかったの?」「医者の治療方法に問題があったのでは?」など、自分や他人に対する怒りが湧いてきます。

・集中力がなくなる
常に亡くなったペットのことを考えてしまい、物事に集中できなくなります。


・悲観的になる
大きな悲しみを感じ、物事を悪い方向にばかり考えてしまう状態です。

 

・孤独感が強くなる
愛するペットが亡くなったとき、深い悲しみを感じます。常に一緒に過ごしてきたからこそ、ペットに会えない状況に喪失感を覚えます。

 

・混乱する
ペットが亡くなったショックで、状況を正確に把握できなくなります。ペットが亡くなったことが信じられず、焦りや不安からパニックに陥ります。

 

・抑うつ状態になる
最愛のペットが亡くなったことで深く落ち込み、抑うつ状態になります。ペットとのきずなが深いほど落ち込んでしまいます。

身体的な症状

身体的な症状としては以下の通りです。

 

・涙が止まらなくなる

ペットが亡くなり、悲しみから抜けきれないために涙が止まらなくなることがあります。

 

・食欲不振・過食になる

ペットの死は食生活にも影響を及ぼす場合があります。ペットが亡くなったショックで食事を取れなくなる、または食べることで悲しみを緩和する人も。


・眠れなくなる

亡くなったペットのことを考えてしまい、眠れなくなることがあります。


・幻覚を見たり幻聴を聞いたりする

ペットとの思い出を振り返ったり、亡くなった原因を考えていたりすると、ふとした瞬間にペットの声や姿を感じることがあります。

 

・その他の身体的症状が出る

精神的に大きなショックがあると身体のあちこちに影響する可能性があります。たとえば胸の締め付け・全身の痛み・じんましん・持病の悪化などが見られますが、改善しない場合は医療機関への受診を検討しましょう。

 

みんなはどうやってペットロスを乗り越えた?

実際にペットロスに陥った過去を持つ人は、下記のような考え方で苦しい状況を乗り越えているようです。

私は、ペットの可愛い仏壇や、愛猫の等身大クッション、遺骨を入れる天然石のブレスレットなどを購入し、自己満足ではありますが少しづつ気持ちを落ち着かせています。

今、ペット用のメモリアルグッズが沢山あるので興味があればぜひ調べてみてください。身に着けるものはいつも一緒にいるようで気持ちが少し前向きになります。

Yahoo知恵袋より引用

時間に解決してもらうしかないと思います。私の場合は全て時間が解決してくれました。

Yahoo知恵袋より引用

私のペットロスの乗り越え方は、「泣いてくよくよしてたらいつまでもペットが心配する!」と思うことです。ペットは今でも心の中で元気に走り回っています。

Yahoo知恵袋より引用

上記の方法ですべての人の苦しみが癒えるとは言い切れません。ですがもし今辛い状態にある場合は、自分が受け入れやすい考え方を試してみるのも一つの方法です。

ペットロスで苦しい場合は本を読むのもおすすめ

心が苦しい時は、ペットロスの本を読むのもおすすめです。

ペットロスになった人へ向けられた詩「虹の橋」を基に作られた絵本です。絵本の中で、亡くなったペットが感じていることをつづっています。

ペットロスの期間はいつまで続くの?

ペットロスの多くは1カ月以内に治まるとされています。しかし人によっては1年以上かかることもあるでしょう。

苦しい気持ちが続くなら医療機関・カウンセラーに相談を

ペットロスが長引き、友人や知り合いには言えない悲しみや身体の不調がある場合は、専門の医療機関やペットカウンセラーに相談しましょう。専門家があなたの心に寄り添ったアドバイスを行い、ペットロスの癒やし方を教えてくれますよ。

もし自宅から出ることが難しい状態であれば、オンライン上でカウンセリングを受けられるサービスもあります。ご自身の状況に応じて受診してみてくださいね。

ペットロスを乗り越えるまでの過程

飼い主の膝の上で目を閉じている犬

この記事を読んでいる人の中には、すぐにでも症状を和らげたいと感じている人も多いのではないでしょうか。しかしペットロスを治そうと焦ると、かえってうまくいかなくなるかもしれません。今の自分の状態をきちんと確認し、自分のペースで治していくことが大切です

ペットロスは一般的に、以下の過程を経て回復していくとされています。今の自分がどの地点にいるのか確認してみましょう。

①否認

②絶望

③受容

④回復

過程①否認

否認は、ペットが亡くなったことを受け入れられない状態です。ペットが亡くなった際に「何かの間違いだ」「そんなはずはない」と考え、事実を受け入れられません。

過程②絶望

葬式や遺品整理の時など、ペットの死を認めざるを得ない時に「絶望」を感じるようになります。ペットが亡くなったことで「喪失感」「後悔」「怒り」などを感じる、苦しい時期です。

過程③受容

絶望や怒りが収まってくると「受容」の段階に入ります。受容とは、ペットが亡くなった事実を受け入れられるようになってくる時期です。

しかしペットの死を受け入れられるからといって、悲しみが完全になくなるわけではありません。ペットが亡くなったことを理解できるからこそ、喪失感に襲われることもあります。

過程④回復

「回復」はペットとの思い出を振り返ったり、ペットが存在していた事実に感謝できたりする状態を指します。亡くなってしまった悲しみが完全に消えるわけではありませんが、飼い主の心身が日常生活を送れるくらいに回復していきます。

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