ペットの死と向き合う方法|立ち直れない・受け入れられない人に読んでほしいヒント

犬と猫 ペットロス

ペットの死を乗り越える方法はある?

ペットの死を「完全に」乗り越える方法はありません。しかし試してみるべき方法は存在します。ぜひこの記事を参考に、いくつかの方法を試してみてください。それでも立ち直れない時は、病院を受診することを検討してみるのも1つの方法です。

どうしてもペットの死が受け入れられない時はどうすればいい?

ペットの死が受け入れられない時は、無理に受け入れなくても大丈夫です。さまざまな方法を試してもダメなら、時間が解決してくれるまで待つのがいいかもしれません。そして少しでも気持ちに余裕ができた時は、もう一度ペットの死を受け入れる方法を試してみてくださいね。

ペットの死から立ち直る方法やヒント

犬をなでる女性

まず初めに伝えたいのは、最愛のペットの死から立ち直るのは簡単ではないということです。ペットが亡くなった現実を受け入れられない方が無理に立ち直ろうとすると、かえって辛い気持ちが大きくなる恐れもあります。

ここで解説する方法やヒントの中から、今の自分にできそうなことを始めていきましょう。

立ち直るヒント①:感情を抑えない

「ペットが悲しむから泣いちゃいけない」と感情を抑え込む必要はありません。ペットが亡くなった時は、日常生活をやり過ごすだけでも我慢の連続だと思います。泣ける時は我慢せずに泣いても大丈夫です。

もちろん「誰かに頼りたい」「話を聞いてほしい」という感情も同様。今の気持ちを素直に打ち明けられる家族や親しい人がいれば、遠慮せずに声をかけてみましょう。きっと辛い気持ちを理解し、あなたに寄り添ってくれるはずですよ。

ペットが亡くなったことに強い悲しみがあるということは、それだけペットを愛して大切にしていたという証拠でもあります。まずは悲しむ自分を否定しないところから始めてみてください。

立ち直るヒント②:親しい人に会う

気を遣わない親しい人に会うのも、ペットの死から立ち直る方法の1つです。ペットが亡くなって辛い時は、自分の心を閉ざして周囲の人との関係を遮断してしまうケースも少なくありません。

しかしペットが亡くなった事実を一人で抱え込んでいると、ますます苦しくなってしまいます。そんな時あなたのことを知る親しい人であれば、心に響くような言葉をかけてくれるかもしれません。

決して無理をする必要はありませんが、もし気が向いたら親しい人に頼ることも考えてみてくださいね。

立ち直るヒント③:ペットロスを経験した方と話をする

ペットロスに陥ると一人で抱え込んでしまいやすくなります。そのような時は、ペットロスを経験したことのある方と話をしてみてください。同じような経験をし、立ち直った方と話すことがペットの死から立ち直るきっかけになるかもしれません。

辛い気持ちを理解できる人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが少し楽になるでしょう。

立ち直るヒント④:ペットに関する物を整理する

ペットに関する物を整理することは、亡くなったペットとの思い出を振り返りペットロスから立ち直る効果的な方法の1つです。しかしペットの死が受け入れられない人にとっては非常に辛いことでもあります。無理に整理しようとすると逆に辛くなる恐れがあるため、少し気持ちが落ち着いたタイミングで行ってくださいね。

例えばペットにまつわる品を整理しながら「このリードでいろんな場所に行ったね」と良い思い出を振り返ってみましょう。最初は切ない気持ちがつのるかもしれませんが、楽しかった時間もちゃんと思い出してあげられれば「あの子を幸せにしてあげられて良かった」と思えるでしょう。このことがペットロスから立ち直るきっかけとなる場合もあります。

物を整理するということは、辛い気持ちを大きくすることではありません。「ペットとの幸せな時間を改めて思い出す時間」と考えることができると、少しだけ物の整理をしやすくなりますよ。またペットとの思い出の品を飾ったりアクセサリーに変えたりすることで、ペットと一緒にいる気持ちになり辛い気持ちを和らげられるケースもあります。

なおスマートフォンなどにペットの写真をたくさん残している方は、バックアップを忘れずに取っておくのがおすすめです。水没などの不意の事故で大切な思い出が消えてしまう前に、対策をしておきましょう。

立ち直るヒント⑤:気持ちを文字にしてみる

ペットの死が受け入れられない、どうしても立ち直れないという方は、今の気持ちを文字にしてみるのも良いでしょう。

辛い気持ちや悲しい気持ちを文字で表現することで、自分の気持ちや思考を整理できます。これは筆記開示といい、認知行動療法(心理療法)でも取り入れられている方法です。

文字にする方法にはこだわらなくてOK。亡くなったペットへの手紙を書く、日記を書くなど、自分が最も取り組みやすい方法で文字にしてみてくださいね。体調が優れない場合はスマホのメモでも良いので、無理のない範囲で試してみましょう。

立ち直るヒント⑥:ペットロスカウンセラーに相談する

家族などの親しい人にペットのことを相談しにくい場合は、ペットロスカウンセラーに相談してみましょう。ペットロスのプロに相談することで、ペットの死から立ち直るきっかけとなる良いアドバイスをもらえるかもしれません。「一人で抱え込まず誰かに話をした」というだけでも、一歩前に進めていると言っていいでしょう。

インターネットで「ペットロス カウンセリング 地名」などで調べると、近くのカウンセラーを調べることができます。相談方法は電話や面談・メール・チャット・LINE・Zoom(ビデオ電話)などいろいろあるので、相談しやすいものを選んでくださいね。

立ち直るヒント⑦:病院を受診する

どのような方法を試してみてもペットの死を受け入れられない方は、一度病院を受診することを検討してみてください。辛くても「周りの人に心配をかけてはいけない」と思い、必死の思いで日常生活を送ろうとしている方もいるでしょう。

しかし無理を重ねるとペットロス症候群を発症し、さらにうつ病などにつながってしまう可能性もあります。「私はうつ病にはならない」と思っていても、メンタルは知らず知らずのうちに弱っていくもの。ペットが亡くなって数カ月経っても下記のような症状が1~2週間続いている場合は、病院を受診することをおすすめします

・ペットが亡くなってから普段の生活に支障が出ている

・ペットの死を受け入れらない状態が続いている

・気分転換をしようと思ってもできない

・無気力で何もする気にならない

・眠れない日が続いているなど

参考:新宿ストレスクリニック

病院を受診することは悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。精神科や心療内科を受診するのに抵抗がある方もいると思いますが、うつ病になると完治するまでに期間がかかり、非常に辛い時間を過ごすことになるかもしれません。亡くなったペットに心配をかけないためにも、少しでもおかしいと感じることがあれば病院を受診するようにしましょう。

みんなはどうしている?ペットの死を経験した人の声

犬を抱いて横になる女性

「他の人はどうやってペットの死を乗り越えているのだろう」と気になる方も多いと思います。

ペットの死を経験した方の声をいくつか見ていきましょう。

ペットの死を経験している方の多くが「時間が解決してくれる」と語っています

この問題に明確な解決方法はありません。立ち直るまでの時間やきっかけ、受け入れ方は人それぞれです。それでも皆ペットの死を受け入れて前に進んでいるので、安心してくださいね。

今はとても辛い時間を過ごされていて、記事を読んでいるこの瞬間も悲しくて涙があふれてくる方もいるかもしれません。しかし泣くのは悪いことではありませんし、辛いのもそれだけペットを愛していたという証拠です。今は我慢せずに感情を出してくださいね。

そして時間が経った後も亡くなったペットのことを思い出して、笑ったり泣いたりしてあげてください。ペットの死を無理に乗り越える必要はありません。あなたなりの受け入れ方ができるように、少しずつ前に進んでいきましょう。

ペットの死で「後悔」の感情が強い人へ、気持ちの整理方法を紹介

猫ののどに触れる人の手

ペットを亡くした方の多くは「もっとこうしてあげられたら良かった」という後悔の気持ちに襲われます。しかしペットが亡くなってしまった今となってはどうしてあげることもできず、苦しむ人が多いようです。

そんな時、ペットに対する後悔の気持ちをどのように整理すれば良いのかをお伝えしましょう。

ペットへしてあげたことを客観的に見てみる

まず今までペットにしてあげたことを冷静に振り返ってみましょう。自分では当たり前にしていたことも、客観的に見ると「ペットにとってうれしかったこと」かもしれません

例えば「ごはんはペットに合うものをいくつも試して、良いものを見つけてあげた」「ペットの誕生日にたくさんお祝いしてあげた」など…。ペットにしてあげたことを挙げると数え切れないほど出てくるはずです。

また「病気になってからはつきっきりで介護をした」「ペットのために栄養について勉強した」という方も多いのではないでしょうか。例に挙げたようなことではなくても、ささいなことでペットは喜んでいたはずです。

ペットの死が受け入れられない状態だと、どうしてもネガティブになってしまいます。これまでのペットとの生活を客観的に見て、ぜひ自分のしてあげたことを褒めてあげてくださいね。

ペットが喜んでいた・楽しそうにしていた時を思い出す

ペットへの後悔の気持ちが強いと、どうしても辛そうにしていた時や、自分が悔やんでいる行動ばかりが思い出されます。そんな時は無理のない程度に、ペットが喜び楽しそうにしていた時間のことも思い出してみましょう。

そうすれば「あの時は楽しそうに遊んでいたから、きっと幸せだったろう」「あれほど喜んでおやつを食べていたから、うれしかったかな」と思えるでしょう。ペットがこれまで幸せに暮らしていたことに気づけます。

ペットが亡くなって悲しいのは、それだけ愛情を持って接してきたからです。愛情たっぷりで育てられたペットが幸せでなかったはずはありません。これまで自分のしてきたことを思い出し「世界一幸せなペットにしてあげられた」と誇りを持ってくださいね。

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