ハムスターの平均寿命は人間で例えると何歳?
ハムスターの平均寿命(2~3歳)は人間の年齢でいうと60~90歳ほど。1年で人間の30歳分の歳をとります。後ほど詳しく解説しますね。
ハムスターの平均寿命はどれくらい?
ハムスターの平均寿命は2~3年と短命です。ペットとして人気のある犬や猫・うさぎ・フェレットなどと比べても寿命は短めです。
動物の種類 | 平均寿命 |
ハムスター | 2~3年 |
犬 | 14.1年 |
猫 | 14.3年 |
うさぎ | 7.9年 |
フェレット | 5.5年 |
ハムスターは種類ごとに寿命が違う?長生きする種類はあるの?
前述の通りハムスターの平均寿命は2~3歳です。長くても3年程度しか生きられないことが多いでしょう。「そんなに早くお別れが来るのは嫌だ」と感じる方には、ハムスターをペットとして迎え入れるのは向かないかもしれません。
ちなみにハムスターの種類ごとに平均寿命が変わるのか、といった点も気になりますよね。「なるべく長生きするハムスターを飼いたい」と考える方も多いでしょう。
しかし実は、ハムスターはどの種類も平均寿命が変わりません。ペットとして人気の「ゴールデンハムスター」や「ジャンガリアンハムスター」なども、2~3年程度で寿命を迎えます。
しかしハムスターの健康状態や飼育環境によって寿命は短くも長くもなります。1年ほどで亡くなることもあれば、平均寿命より長く生きる場合もあることを覚えておきましょう。
ハムスターと人間の年齢を比較!ハムスターの1歳は人間の何歳?
ハムスターの1歳は人間の30歳に相当します。ハムスターの寿命は短いため、人間よりもはるかに早く歳を取ります。下記の年齢比較表で、ハムスターの歳を取るスピードを確認しましょう。
ハムスターの年齢 | 人間の年齢 |
1カ月 | 7歳 |
2カ月 | 15歳 |
3カ月 | 18歳 |
6カ月 | 25歳 |
1年 | 30歳 |
2年 | 60歳 |
3年 | 90歳 |
ハムスターの寿命の最長記録は何歳?
ハムスターの寿命のギネス最長記録は4.5歳です。イギリスのタイン・アンド・ウィア州に住むカレン・スミートンさんが飼っていたハムスターで、人間に換算すると120歳以上になります。
参考:Oldest hamster in captivity ever | ギネス世界記録
ハムスターを飼う(健康に長生きしてもらう)難易度は高い?
ハムスターの飼育は必ずしも難しいというわけではありません。しかしハムスターに元気で長生きしてもらいたい場合、飼育環境や体調に十分気を配る必要があります。
ハムスターは臆病な生き物のため、いきなり触ろうとしたり大きな音を出したりするとストレスを感じるでしょう。日々のお世話をきちんと行い、飼育環境を整えてハムスターにストレスを与えないようにすることが重要です。
ハムスターにはどんなお世話が必要?内容を把握して飼うべきかどうかを判断しよう!
ハムスターと暮らすにはどういったお世話が必要なのでしょうか?それぞれの内容を確認してみましょう。
お世話①:エサをあげる
ハムスターには毎日決まった量のエサを与えましょう。ハムスターがエサを食べずに巣に持ち帰ったとしても、追加するのはやめてください。また巣にため込んだエサは床材の掃除の際に捨てるようにしましょう。
お世話②:飲み水を交換し量をチェックする
ハムスターはもともとあまり水を飲みません。しかしペレットを主食とする場合、水分が不足しやすくなります。必ず給水器を設置し、きちんと水を飲んでいるか確認しましょう。
また雑菌が繁殖しないよう、水は毎日交換してください。
お世話③:トイレの掃除をする
ハムスターは決められた場所でおしっこをするので、トイレを設置すれば掃除が楽になります。
ただしハムスターのおしっこを放置すると臭いがきつくなってしまうため、トイレの掃除は毎日行いましょう。
お世話④:床材・巣箱の掃除をする
おしっこはトイレでしますが、フンはさまざまな場所で行うことが多いでしょう。そのため床材・巣箱の定期的な掃除が必要です。1週間に1回は掃除を行ってください。
床材が水で濡れている・トイレ以外でおしっこをしている場合は、気が付いたときにその部分だけ床材を取り換えてあげましょう。また巣穴以外に落としている野菜などがあれば撤去してください。
お世話④:爪切り・切歯のカット・ブラッシングをする
ハムスターの爪と切歯(前歯)は一生伸び続けます。ケージで飼っていると自然に削れていかないことがあるので、伸びている場合は定期的に切ってあげる必要があります。
爪が伸びたままだと、うっかり自分の目や身体を傷つける可能性もあるでしょう。物に引っかかりやすくなるため、爪が折れたり転倒したりといったトラブルにもつながります。また伸びた歯を放置するとあごに刺さったり、食事が取れなくなったりすることもあるので注意してください。
爪は小動物用の爪切りやニッパーなどを使えばカットできます。もし不安な場合は病院で切ってもらいましょう。
また長毛のハムスターや換毛期にはブラッシングを行ってあげると、毛を飲み込んでしまう毛球症を避けることができます。人間用の柔らかい歯ブラシを使うのがおすすめですよ。
ハムスターは毎日の観察がとても大切!
野生のハムスターは周りに敵が多いため、病気になっても弱い姿を見せない習性があります。その習性はペットとして飼われていても変わらないので、日々の様子をしっかり観察してあげてください。早いうちに病気やケガに気が付けば、手遅れにならずに済みます。
ハムスターを観察する際のポイントは以下の通りです。
- 「目」「口」「足」「手」といった身体の部位に問題はないか
- フンの状態は良いか(下痢をしていないか)
- 食欲はあるか
- 元気に動けているか
- 毛並みはきれいか(きちんと毛繕いをしているか)
もし異常が見つかった場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。あらかじめハムスターに詳しい病院を探しておくと安心です。
ハムスターに長生きしてもらうための飼い方のコツ
せっかく飼い始めたハムスターには、長く健康でいてもらいたいですよね。この章ではハムスターの飼い方のコツについてまとめています。ハムスターに健康的な生活を送ってもらうためにも、ぜひ最後までご覧ください。
コツ①:バランスの良い食事を与える
ハムスターには毎日バランスの良い食事を与えましょう。バランスの良い食事にするには「栄養素」と「食事量」の2つを考える必要があります。
主食はペレットにして、野菜や野草といったさまざまな副食も同じ割合で与えましょう。またひまわりの種などの種子類は脂肪分が高いため、与えすぎると肥満になります。種子類は1日数粒と決めておきましょう。
ハムスターの食事バランスの目安 | |
ペレット | 50% |
野菜・野草 | 50% |
種子類(おやつ) | 数粒程度
※ジャンガリアンは1日3粒、ゴールデンは1日5粒与えれば十分な量を取れています。 |
コツ②:温度管理を行う
ハムスターは温度に敏感です。特に冬場は温度が下がりすぎると「疑似冬眠」をし始めることも。疑似冬眠とは室内温度が低すぎるときに起きる冬眠で、命に関わる危険な状態を指します。ストレスや健康に直結するため、室内はハムスターの過ごしやすい温度に保ってあげてください。
ハムスターの飼育に適切な温度は、18~24℃です。エアコンやペットヒーターなどを使って温度を調整してあげましょう。
コツ③:運動をさせる
ハムスターは長い時間狭い場所に閉じ込められると、ストレスを感じます。定期的に部屋の中を散歩させてあげましょう。ケージ内に回し車を設置すれば、散歩以外でもハムスターに運動をさせられますよ。
またハムスターには身体に砂を擦り付ける習性があります。砂浴びや砂掘りをするとストレスが減るため、浴び砂を与えてあげると良いでしょう。暑い時期でなければ床材をたくさん入れてあげてもいいですね。もぐったりかき分けたりするので運動にもなります。
コツ④ハムスターに適したケージを選ぶ
ハムスターを飼う際にはケージを購入することになりますが、ハムスターの飼育に適切なものを選びましょう。
ポイントは以下の3つです。
・平家のケージにする
ロフトや2~3階があるケージだとハムスターが落下する恐れもあります。はしごを降りるのも苦手なので、平家タイプのケージがおすすめです。
・広さがあるケージを選ぶ
ハムスターはよく動き回る生き物です。狭いケージだと運動不足になり、ストレスを抱える可能性があります。
・金網タイプのケージは注意が必要
金網でできたケージは通気性に優れている一方で、ハムスターが金網をよじ登って落ちたり噛んで歯が折れたりする可能性があります。また金網に手足が挟まり骨折することもあるため、金網タイプのケージを使用する場合は注意が必要です。
コツ⑤:ハムスターの生活リズムに合わせる
ハムスターは夜行性の動物です。昼間は寝ていることが多く、夕方から朝方にかけて活発に動きます。そのため夜にお世話を行うと、ハムスターの生活リズムを崩さずに済むでしょう。
逆にハムスターの寝ている昼間に光が入ってしまうと、生活リズムが狂いやすくなります。昼間は暗所に移すなど、光の入らない工夫を行いましょう。
ハムスターの寿命が近づいてきているときの症状とかかりやすい病気とは?
ハムスターは他の動物と比べ、寿命が短い生き物です。大切なペットだからこそ、最期までしっかりと面倒をみてあげたいですよね。ハムスターがいつの間にか亡くなるといったことにならないよう、寿命が近づいているサインに気付けるようにしましょう。
こんなときは要注意!寿命が近づいている可能性の高い行動
寿命が近づいている可能性の高いハムスターの行動は、以下の7つです。
症状①エサを食べない
ハムスターは体調が悪いと、エサを食べなくなることもあります。普段からしっかりエサを食べているか観察しておくと良いでしょう。
症状②体重が減っている
小さな身体のハムスターは、体重が1g減るだけでも負担を感じます。体重が減ったときは体調不良の可能性があることを覚えておきましょう。
栄養のあるエサを食べても体重が減る場合は、病気を患っているかもしれません。定期的に体重測定を行い、体調の変化に気付けるようにしましょう。
症状③頻繁に下痢をしている
体が老化すると消化機能が低下するので、下痢が多くなることもあります。下痢が続く場合は動物病院に相談しましょう。
症状④1日中寝ている
ハムスターは夜行性のため、夕方から朝方にかけて活動します。しかし夜もずっと寝ている場合、体調が悪い可能性もあります。
症状⑤毛並みが悪くなっている
ハムスターの毛並みが悪くなっていたら注意しましょう。栄養が行き届いていなかったり、病気やけがで毛繕いする元気がなかったりする可能性があるからです。
症状⑥足腰が悪くなっている
人間と同じく、ハムスターも高齢になるにつれ足腰の調子が悪くなります。足腰が弱くなるとつまずいたり、転んだりする回数が増えていきます。普段からハムスターの動きにも注目しておきましょう。
症状⑦瞳が白く濁っている
ハムスターは高齢になってくると瞳の輝きがなくなり、目が白く濁ります。角膜炎か白内障の可能性もあるので、瞳が白く濁ってきたらすぐに動物病院を受診しましょう。
高齢になってから注意すべき病気とは?
高齢のハムスターは以下のような病気にかかりやすいでしょう。
病名 | 概要 |
①腫瘍 | 腫瘍が進行すると、化膿(かのう)や出血といった症状がみられます。 |
②皮膚病 | 細菌感染やダニなどの寄生虫・アレルギーによって引き起こされます。皮膚にかゆみや脱毛・発疹(はっしん)などの症状が出ます。 |
③子宮蓄膿(ちくのう)症 | 生殖器から血や白い膿(うみ)が出ます。また生殖器や腰まわりにある毛が左右対称に脱毛したり、腹部が膨張したりすることも。 |
病気は早期発見することが大切です。少しでもハムスターの様子に異常を感じたら、すぐに病院へ連れていきましょう。
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