ハムスターが死んだらどうするの?埋める前に火葬をしてあげよう。葬儀の流れも解説

カゴの中のハムスター ハムスターの火葬・葬儀

ハムスターが死んだらどうすればいい?

ハムスターが亡くなった後に飼い主がやるべきことは、以下の通り。1死亡確認、2安置、3火葬(葬儀)、4供養です。それぞれの詳細については、本記事で解説しています。

ハムスターが死んだら埋めてあげればいいの?

ハムスターが亡くなった場合、基本的には火葬を行います。そして火葬後は遺骨を埋めるのか、それとも他の方法で供養をするのかを選ぶことになるでしょう。火葬を行わずにそのまま葬る方法もありますが、虫が発生したり臭いの原因になったりする可能性があるのでおすすめできません。

ハムスターが亡くなったら、まずは本当に「死亡」しているのかを確認しよう

ハムスター

ハムスターが動かなくなっていたら、亡くなってしまったのではと不安になりますよね。しかしまずは落ち着いて、本当に亡くなっているかを確かめる必要があります。

なぜならハムスターは「疑似冬眠」をすることがあるからです。疑似冬眠とは一般的に知られている春に目覚める冬眠とは異なり、低体温症やエネルギー不足によって仮死状態になることを指します。

もし疑似冬眠だった場合、本当に亡くなったわけではないため蘇生(そせい)できる可能性も。

ハムスターが動かなくなった場合は「本当に亡くなっているか」「疑似冬眠の可能性はないか」を確認してみてください。

ハムスターが亡くなっているか・疑似冬眠かを確認する方法は以下の通りです。

確認方法 死亡時の特徴 疑似冬眠時の特徴
毛並みを確認する ・毛並みが乱れている

・脱毛している

毛並みが乱れておらず、元気なときの毛並みと変わらない
まぶたを確認する まぶたが閉じない まぶたが閉じる
ひげに触ってみる ひげに触ってもまったく反応がない ひげに触るとまれに反応がある
体は柔らかいか確認する 体が硬い 少し硬くなっているが肌に弾力があり、手足なども動かせる
1分間ほど呼吸を確認する 一度もお腹が動かない 数回程度お腹の動きが確認できる

上記の項目を確認した上で、疑似冬眠の可能性があれば蘇生を行ってあげましょう。

疑似冬眠からの蘇生方法は「ハムスターの体温を上げること」です。下記の手順で温めてあげましょう。

  1. 室温を上げる
  2. 手のひらであたためる
  3. ハムスターをタオルでくるみ、ケースに入れたカイロやこたつなどを活用して温める
  4. 35~36℃に温めたミルクやハチミツ・砂糖などの糖分を与える

※急激に温めるとハムスターの体内に負担がかかり危険なので、緩やかに温めるようにしてください。

なお判断が難しい場合や、蘇生させる自信がない場合は病院に相談をしてくださいね。

関連記事:ハムスターは疑似冬眠することがある!死亡との見分け方や、冬眠時の起こし方・予防法

ハムスターが死んだらすること①:安置して体を冷やしてあげる

花束

死亡確認を行い亡くなっていることがはっきりした場合は、ハムスターを安置して身体を冷やしましょう。ハムスターに限らず、動物は亡くなるとどんどん腐敗が進んでしまいます。綺麗な姿のままで見送ってあげるためにも、できるだけ早く安置し冷やしてあげましょう。綺麗な状態を維持できる時間の目安は夏であれば1~2日、冬は2~3日です。

ハムスターを安置する際の手順は以下の通りです。

  1. 日が当たらない涼しい部屋を用意する(必要であれば冷房を入れる)
  2. ハムスターの遺体を拭いて清める
  3. タオルやティッシュ・ハンカチなどを敷き詰めた箱またはタッパーなどを用意し、遺体を安置する
  4. 保冷剤を布で包んでお腹や頭などの側に置く
  5. 保冷剤をこまめに交換する

なおかかりつけの病院がある場合は連れていくのもおすすめ。病院によっては体を綺麗にしてくれたり、火葬や葬儀の段取りについてアドバイスをくれたりすることもあります。

ハムスターが死んだらすること②:火葬(葬儀)を行う

線香とろうそく

ハムスターを安置した後は葬儀・火葬を行います。ここからはハムスターの葬儀と火葬を行う際の流れについて詳しく解説していきます。

ハムスターの葬儀の流れ

ここではペット霊園に葬儀を依頼した場合を例に挙げて、葬儀を行う際の手順を紹介します。葬儀のおおまかな流れは下記の通りです。

  1. 納棺する(ハムスターを火葬用の棺に納める)
  2. ハムスターとのお別れ
  3. 火葬

まず納棺を行います。棺を綺麗に飾ってあげられるよう、お花やお菓子などを一緒に入れるのもおすすめです。納棺用のお花を購入できる霊園もありますよ。

その後お別れする部屋へ案内され、ハムスターとのお別れを行います。ご焼香をしたり読経をしたり、また音楽や映像を流すといった演出をしてくれるケースもあるでしょう。

そして火葬に入る前に遺体を囲んで最後のお別れを行い、出棺となります。火葬時間の目安は30分程度です。

葬儀の流れは業者によって異なる可能性もあるため、希望通りのお別れができるかを事前に相談しておいた方がよいでしょう。

ハムスターの火葬時間と納骨、火葬の種類について

葬儀が終わった後は、火葬を行います。

ハムスターの火葬を行う方法としては、大きく分けて「合同火葬」と「個別火葬」の2種類があります。

火葬方法 費用 遺骨 お骨上げ
合同火葬 安い 残らない(他のペットと混ざってしまうため) できない
個別火葬 高い 残る できる

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬を行う方法です。費用を抑えることはできますが他のペットと区別がつかなくなってしまうため、基本的にお骨上げや返骨はできません。

一方個別火葬は、ご自身のペット単独で火葬を行う方法です。お骨上げや返骨ができるので、自分たちでお骨上げや供養をしてあげたい場合は個別火葬がおすすめです。ただし費用はやや高くなるでしょう。

ハムスターは体が小さいため、火葬後に骨がなくなってしまわないか気になる方もいるかもしれません。しかし専門の業者であれば火力や時間を細かく調整し、小さな骨であっても残るよう工夫してくれます。優良業者を選んでいれば、遺骨が残らないということはほとんどないでしょう。

火葬はどこに依頼すればいい?

ハムスターの火葬は、主に以下の2つにお願いできます。

  • 市役所や町役場などの自治体
  • 民間の葬儀会社やペット霊園

自治体に依頼した場合は委託業者が遺体を引き取り、火葬を行うことになります。しかしこの方法はあまりおすすめできません。なぜなら自治体の火葬は基本的に合同焼却されるので、遺骨を引き取ることができないからです。場合によってはゴミと一緒に焼却されることもあります。

基本的には後者の「民間の葬儀会社やペット霊園」に依頼した方がよいでしょう。こちらの方法を選ぶと、お別れ前のセレモニーなど家族が希望するプランで火葬を行えます。

なお前述した通りハムスターは身体が小さいので、骨を残すには火力や時間の調節が必要です。遺骨を残してしっかり供養をしてあげたい場合は、念のため事前に返骨してくれるかどうかを確認しておきましょう。

ハムスターの火葬費用相場

ではハムスターの火葬にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。ペット霊園(火葬業者)へ依頼した場合の目安を紹介するので、参考にしてみてください。

火葬方法 費用
合同火葬 8,000~10,000円
個別一任火葬 10,000~15,000円
個別立会火葬 15,000~18,000円



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ハムスターが死んだらすること③:供養

骨つぼ

火葬が終わったら、ハムスターを供養してあげましょう。

ハムスターを供養する方法としては、主に以下が挙げられます。

  • ペット霊園のお墓へ埋葬する
  • ペット霊園の納骨堂へ納める
  • 自宅の庭へ埋葬する
  • 自宅のプランターへ埋葬する(プランター葬)
  • 手元供養する

それぞれ解説します。

ハムスターの供養方法①:ペット霊園のお墓へ埋葬する

火葬した骨をペット霊園のお墓へ納骨します。種類としては他のペットと一緒のお墓に入る合祀墓(ごうしぼ)と、個別のお墓があります。費用を抑えたい場合は合祀墓がおすすめですよ。

ハムスターの供養方法②:ペット霊園の納骨堂へ納める

ペット霊園の納骨堂に納骨する方法もあります。納骨堂とは遺骨を収蔵できるスペースで、室内に設けられていることが一般的。納骨堂の場合も個別に納骨する方法と、他のペットと合同で納骨する方法があります。

ハムスターの供養方法③:自宅の庭へ埋葬する

自宅の庭にお墓を作ってハムスターの遺骨を埋める方法もあります。埋め方は以下の通りです。

  1. 1mくらいの深さの穴を掘る
  2. 底面に石灰や腐葉土を敷く
  3. 遺骨を骨つぼから取り出して安置し、土をかぶせる

土をかぶせた後、どこに埋めたか分かるように墓石を立ててお墓を作りましょう。

ハムスターの供養方法④:自宅のプランターへ埋葬する(プランター葬)

プランター葬という方法もあります。プランター葬とは、その名の通りプランターに遺骨を埋葬して供養する方法のこと。自宅にハムスターを埋める場所がない方や、引っ越しする可能性のある方にはおすすめの供養方法といえます。

関連記事:プランター葬とは?やり方や注意点・向いている動物【臭いや虫に注意!】

ハムスターの供養方法⑤:手元供養する

火葬後の遺骨を持ち帰り、自宅に置いてそのまま供養をする手元供養という方法もあります。骨つぼという遺骨を入れるための入れ物に火葬後の遺骨を入れ、目の届くスペースに置いて供養をします。

ハムスターを手元供養する場合は下記の道具が必要。Amazonなどの通販サイトで購入できるので、確認してみてください。

用意する道具 費用相場 詳細
骨つぼ 2,000~5,000円 ・遺骨を入れるために使用する

・ハムスターの場合は2寸がちょうどよいとされる

骨つぼカバー 1,000~4,000円 ・骨つぼを入れる覆い袋で、骨つぼとセットで販売されていることも

・骨つぼカバーを単独購入する場合は、骨つぼのサイズと合っているか確認する

ペット用仏壇 6,000~25,000円 ・骨つぼや仏具をおさめるために使用する

・骨つぼを収納するタイプや、ペットの写真を飾ることのできるオープンタイプなどがある

仏具 2,000~10,000円 ・「供物台」「水入れ」「香炉」「ろうそく立て」「花立て」など

・セットで販売されていることが多い

写真立て 500~10,000円 ・ペットの遺影を飾るために使用する

・写真をフレームに入れるタイプや、オーダーメイドで名前やメッセージなどを入れられるタイプも

自宅に十分なスペースがない場合や費用があまりかけられない場合もあるので、必ずしも全てが必要になるわけではありません。できる範囲で用意してあげるとよいでしょう。

ハムスター供養の費用相場

ハムスターの供養費用相場は下記の通りです。

供養方法 費用
手元供養 2,000円程度から(骨つぼのみ)
ペット霊園個別墓 お墓代:60,000~300,000円

年間管理費:0~20,000円

ペット霊園合祀墓 5,000~180,000円
共同の納骨堂 5,000~50,000円
個別の納骨堂 納骨料:10,000~300,000円

年間管理費用:5,000~30,000円

最も費用を抑えることのできる供養方法は手元供養です。予算に応じて必要な道具を用意しましょう。

お墓や納骨に関しては、お墓のサイズやペット霊園・納骨堂によって費用が変わります。希望する地域内で予算に合うペット霊園や納骨堂を探してみてくださいね。

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