ハムスターは疑似冬眠することがある!死亡との見分け方や、冬眠時の起こし方・予防法

ハムスター ハムスターの火葬・葬儀
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ハムスターは冬眠するのか?

野生のハムスターは冬眠をしますが、飼育用(ペット)のハムスターは冬眠をしません。ただ飼育環境によっては冬眠状態になることも。これを疑似冬眠といいますが、主にハムスターの飼育環境温度が低すぎることで起きる「仮死状態」を表しているため、大変危険です。

ペットのハムスターが疑似冬眠したらどうすればいい?

疑似冬眠をし始めたら、速やかにハムスターの身体を温めましょう。エアコンの温度を上げたり、手のひらでハムスターの身体を包み込んだりしてゆっくり温めます。ただしドライヤーなどを使って一気に熱を与えるのはやめましょう。

ハムスター(ペット)が冬眠する条件や環境を詳しく解説

ハムスター

ハムスターはもともとヨーロッパからアジアにかけての比較的寒い地域に生息していました。寒冷地の野生動物(熊など)と同様に冬眠するのかどうか、詳しくお話ししていきます。

ハムスターは冬眠するの?冬眠するとどうなるの?

ハムスターはもともとヨーロッパからアジアにかけての比較的寒い地域に生息していました。野生のハムスターは地中に深さ約2mほどの穴を掘って暮らし、寒い時期には一番奥の暖かい場所で冬眠します。ただずっと眠っているのではなく、6~7日ごとに目を覚まして餌を食べながら冬越しします。

ペットのハムスターもこの習性を引き継いでいるため、飼育環境によっては冬眠状態に。これを「疑似冬眠」といいます。

野生のハムスターは途中できちんと餌を食べますが、ペットのハムスターは疑似冬眠状態になってしまうと途中で起きることはありません。冬眠の準備もしっかり行っていないのでペットのハムスターの場合、疑似冬眠は放置すると死に至ってしまう大変危険な状態なのです。

ハムスターが疑似冬眠する条件とは?

ハムスターは以下のような状況になると疑似冬眠する可能性が高くなります。

  • 飼育するのに適切な温度を下回っている
  • エネルギーが不足している
  • 日照時間が短い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

条件①飼育するのに適切な温度を下回っている

ハムスターの理想の環境温度は18~24℃。環境温度が低くなると体温が低くなり、呼吸や心臓の動きも遅くなるため疑似冬眠しやすくなります。

ハムスターの種類によって疑似冬眠しやすい温度は異なります。以下の表にまとめているので参考にしてください。

ハムスターの種類 疑似冬眠に入る温度
ゴールデンハムスター 10℃以下
ジャンガリアンハムスター 5℃以下

 

条件②エネルギーが不足している

温度が低くなった際にエネルギー不足だと、体温を上げたり維持したりすることができません。普段からバランスの良い餌を与えて、十分に栄養を取らせてあげましょう。

ただハムスターは体が小さいので、エネルギーを蓄えられる量にも限界があります。餌だけで疑似冬眠を避けるのは難しいため、しっかりと温度管理をすることが大切です。

条件③日照時間が短い

日照時間が2時間以下と短い場合、疑似冬眠を行う可能性が高まります。日に当たっていないとハムスターの体内リズムが崩れ、身体に影響が出てくるからです。

低温・凍結・乾燥に関する研究などを行う研究団体「低温生物工学会」に提出された論文によると、ハムスターは日照時間を2時間以下にすると冬眠を始めるのだそう。ハムスターをずっと暗い場所で飼っていると、疑似冬眠を行う可能性があるため注意する必要があります。

参考:ハムスターの冬眠現象とその作出

ハムスターに疑似冬眠させないために注意すべきこと(予防策)

ハムスター

この章では普段からできる疑似冬眠の予防について解説します。簡単にできる方法は以下の通りです。

  • エアコンや保温アイテムで環境の温度を調整する
  • 夏と冬でケージを使い分ける
  • 食事管理に気を配る

1つずつ確認していきましょう。

予防策①エアコンや保温アイテムで環境の温度を調整する

疑似冬眠を予防するには、飼育環境の温度を常に安定させることが大切です。ハムスターを飼育するのに適した温度は18~24℃。温度が20℃以下にならないように注意しましょう。

理想はエアコンを24時間稼働して温度を調整すること。1日中エアコンを稼働するのが難しいようなら、タイマー機能を利用してエアコンの稼働時間を調整してください。

保温アイテムはハムスターのケージをピンポイントで温められます。特に寒い日はペットヒーターやカイロなども利用して温度調整を行いましょう。

またハムスターがすっぽりと隠れるくらい多めに敷材を入れてあげると、保温効果が高まります。

敷材にはいろいろな種類がありますが、綿(わた)は口に入れてしまうと消化管が詰まってしまう可能性があります。また針葉樹を使用した木製チップは、場合によってはアレルギー反応が出ることも。不安な人は最初から別の素材の敷材を使用してください。

下記は寒さが厳しい時に使用できる保温アイテムです。エアコンだけでは対処が難しいと感じる場合は使ってみてください。

【敷材】

天然モミ材を使用したフレーク状の敷材です。天然モミ材は低刺激で小動物の身体に優しい素材です。フレーク状のためフワフワした感触で、寒い日でも保温効果を発揮。通気性に優れ、夏場は嫌な湿気も取り除いてくれますよ。

【フィルムヒーター】

寒い時期にケージの外から温めるタイプの保温器具です。ケージの下へ敷くためハムスターにかじられにくく、またオシッコもかかりにくいので安全性と清潔感を保てます。

【電球型ヒーター】

電球から熱を放射して周囲の空気を温めるヒーター。飼育容器全体を温めてくれるため、小動物でも安心して飼育できます。電球の表面は特殊コーティングが施されており、割れにくく破損時の飛散も防いでくれます。

予防策②夏と冬でケージを使い分ける

季節によってケージを使い分けるのも有効です。夏は金網を使用したケージ、冬は水槽や断熱材を巻いたケージを使用するなど工夫すると良いでしょう。断熱材は段ボールや発泡スチロールなどを利用してください。ケージの中が見えるように巻いてあげると、ケージ内のハムスターの様子を観察できますよ。

またケージを段ボールや毛布で覆ってあげるのもおすすめです(通気ができるようにしてください)。

予防策③食事管理に気を配る

ハムスターは寒さを乗り越えるため栄養を蓄えておく必要があります。寒くなる時期にはハムスターの栄養が足りなくならないよう、十分に餌を与えてあげることが大切です。

餌は主食にペレット、そしてさまざまな副食を与えてあげましょう。副食は野菜や干し草・種子類などがおすすめです。栄養バランスを考えながら与えてください。

ペットのハムスターが疑似冬眠をしたらどうすれば良い?目覚めさせる方法を解説

手の上のハムスター

ハムスターが疑似冬眠をしてしまった場合は、以下のような方法でゆっくりと温めてあげてください。

  • 人の手のひらなどで温める
  • 湯たんぽやカイロなどのアイテムで温める

ハムスターの身体を手のひらで優しく包み込み、温めてください。ただし手のひらが冷たいと効果が半減してしまいます。ご自身の手を温めてから、ハムスターに触ってあげましょう。

湯たんぽなどのアイテムを使う場合はやけどしないようにタオルに包み、間接的に温めてあげてください。

もしハムスターを30分以上温めても動かない場合は、すぐに病院へ連れていきましょう。ハムスターが目覚めたとしても栄養不足や低体温症・低血糖症などになっている場合があります。また一見そうは見えなくても身体的にダメージを受けていることもあるので、温めながら病院へ連れていった方が安心です。

ハムスターの疑似冬眠対策に、ドライヤーやお風呂のお湯を使うのは厳禁!

ハムスターの身体をすぐに温めたいからと、直接ドライヤーをかける・ストーブの目の前にかざす・お湯に入れるのはやめましょう。疑似冬眠中のハムスターは体内の機能が著しく低下しています。急に温めてしまうと、心臓などの体内機能に負担がかかり大変危険です

ハムスターの疑似冬眠と死亡の見分け方

手の中のハムスター

まずはハムスターの状態がよく分かる場所に身体を移動させてあげてください。疑似冬眠だった場合はすぐに温める必要があるため、温かくて明るい部屋の机に置くと良いでしょう。その際にハムスターの下にタオルやクッションを敷くのは避けてください。硬直具合やわずかな身体の動きが分からなくなってしまうからです。

準備が整ったら以下を確認しましょう。

確認ポイント 概要
①毛並みに乱れがあるか 動物は亡くなると、毛並みに乱れが出てきます。

疑似冬眠であれば、毛並みはいつも通りの状態であると考えられます。

②身体に弾力性・柔軟性があるか 疑似冬眠の場合わずかに体の柔らかさが残っています。

普段より身体は硬くなっていますが、肌に弾力を感じ手足も動かせる場合は疑似冬眠の可能性があります。

③目の開閉 ハムスターの目が閉じている場合、疑似冬眠の可能性があります。

逆に目を開けたまま動かない場合は、亡くなっている可能性があります。

④ひげが反応しているか 疑似冬眠の場合ハムスターのヒゲが少し動くことがあります。

わずかでもヒゲが動いた時は、生命活動を維持していると考えられます。

⑤体温や呼吸はあるか 疑似冬眠をしている場合、わずかではありますが呼吸が行われています。

ティッシュの切れ端や自分の指先を濡らしてハムスターの口元にかざすと、ハムスターが呼吸しているか確認しやすくなります。

 

ハムスターが夏に動かない場合は、冬眠ではない

ハムスター

ハムスターは夏場でも動かなくなる時があります。暑い時期に動かなくなる理由は、冬眠ではなく熱中症。ハムスターの飼育環境が暑いと、身体を伸ばしたまま動かなくなります。

ハムスターのように全身が毛で覆われている動物は汗腺がほとんどなく、汗をかいて体温を下げることができません。ケージを風通しの良い涼しい場所へ置いたり、冷房をつけたりして飼育環境の温度を調整するようにしましょう。

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