ハムスターの火葬(葬儀)はどうする?遺骨を残せるのか・どんな火葬業者に依頼すればいいのかを解説

骨つぼ ハムスターの火葬・葬儀

ハムスターは火葬できる?

ハムスターの火葬は可能です。しかしハムスターは小さいため犬や猫に比べ、火葬を断られてしまう葬儀会社もあります。火葬を依頼する際は、その業者がハムスターに対応しているかどうかを確認しておきましょう。

ハムスターを火葬した場合、遺骨は残る?

ハムスターを火葬した場合、条件を満たせば遺骨は残ります。葬儀場の火葬炉はペットのサイズによって大小様々ですが、ハムスターに適した火葬炉で経験豊富なスタッフが火葬すれば、通常しっかり残るので安心です。しかし老化により骨密度が低かったり、病気により骨がもろくなっていたりすると、きれいに残らない場合もあります。

ハムスターの火葬方法を知り最適な見送り方を選ぼう!

手の中のハムスター

ハムスターの火葬はペット霊園や、ペット専門の葬儀場で行います。この章では、ハムスターの火葬で骨を残す方法や葬儀の全体的な流れ・選べる火葬内容について紹介します。

ハムスターの火葬で骨を残す3つの工夫

ハムスターは他の動物に比べ、30~150gと小さく骨もとても細いです。そのためハムスターの火葬ができる葬儀場では以下3つの工夫をしています。

  • 小動物用の火葬炉を使用する
  • 経験が豊富なスタッフを常駐させている
  • 火の強さを調節している

ハムスターの骨は軽くもろいので、強い火力や風力で火葬すると骨が飛んでしまったり残らなかったりします。そうならないためにも、経験豊富なスタッフを葬儀場に常駐させているのです。小動物専用の火葬炉を使用し火の強さを調節しながら、ハムスターに合わせて火葬しています。ペット火葬管理士や動物葬祭ディレクターがいるペット霊園を選ぶとより安心できるでしょう。

とはいえ、亡くなったハムスターの状態によっては必ず骨が残るとは限りません。たとえば老化で骨密度が低かったり、骨肉腫などの病気で骨がもろくなっていたりすると、技術が非常に高くてもきれいに残らない可能性もあります。心配な場合は、ペット霊園や葬儀会社にハムスターの状態を伝えて相談してみましょう。

ペット霊園などでハムスターを火葬する際の全体的な流れ

ハムスターの葬儀に立ち会った場合の、全体的な流れを覚えておきましょう。流れを把握しておけば、ハムスターとの大切な時間を悔いなく過ごせます。

1.火葬日まで自宅で安置

2.ペット霊園に連れて行き葬儀とお別れ

3.火葬

4.収骨

5.納骨または自宅に連れて帰る

自宅での安置は、保冷剤でハムスターを冷やしクーラーをつけた涼しい部屋にいれてあげましょう。かかりつけの動物病院によっては、ダンボール製の棺を無料でくれることもあります。なくても、自宅にある箱を代用しても問題ありません。火葬してしまうと今の姿を見られなくなります。ふわふわな毛や爪・ひげなどを残しておきたいのであれば、お手入れしてあげる時に取っておきましょう。

葬儀当日の火葬前には、お別れの時間を設けています。ハムスターが好きだったものや思い出の品を一緒に火葬できるので用意しておきましょう。普段食べていた食餌やお花・写真・手紙などを入れられます。個別火葬の場合、ペット霊園や葬儀会社でお花の用意もありますが、ハムスターに合う色のお花を買っていくのがおすすめです。

ただしプラスチックや服などの繊維は、遺骨に色をつけたりくっついてしまったりするため注意が必要です。普段使っていたタオルなどがあっても入れられない場合もあるので、葬儀会社のスタッフに相談してみましょう。

火葬が終わると、遺骨を冷やしてから収骨(骨壺に骨を入れること)ができます。収骨の際に使用する骨壺は小動物サイズの2寸がおすすめです。料金の中に骨壺代金も含まれていますが、シンプルなものがほとんどです。もしハムスターのイメージにぴったりのものがほしいなら、ネット通販で探してみましょう。

ハムスターの火葬プラン【個別火葬・一任個別火葬・合同火葬】

ハムスターの火葬プランは全部で3つあります。

火葬プラン できること
個別火葬 ・火葬への立ち会い

・焼香や献花

・収骨

・遺骨の引き取り

一任個別火葬 ・葬儀会社におまかせで個別の火葬(立ち会いは不可)

・遺骨の引き取り

合同火葬 他のペットと合同で火葬する(立ち会いは不可)

「一任個別火葬」と「合同火葬」では立ち会いができないため、収骨も行えません。また合同火葬では遺骨が返却されないので、これらの点に注意して火葬プランを決めましょう。

最後まで立ち会い、遺骨を返却してもらいたい場合は個別火葬がおすすめです。

ハムスターの火葬をするなら、ハムスターに対応した業者を選ぶ必要がある

花を供える男性

前述の通り、ハムスターの火葬に対応していない場合もあるので、申し込み前によく確認しておきましょう。

火葬ができない葬儀会社の一例として、小動物用の小葬炉を所有していない葬儀会社などが挙げられます。ただ小葬炉がないペット霊園であっても、ペット火葬炉の種類によっては温度調節を自動で行ってくれる火葬炉などもあります。ホームページなどの実績を見てみましょう。

絶対NG!ハムスターを自分で火葬すると捕まる可能性も

ペットのご遺体は、法律では一般廃棄物(一般ゴミ)と同じ扱いです。そのため自分で火葬をすると「廃棄法」という法律に抵触し、5年以下の懲役か1,000万円以下の罰金になる可能性もあります。

自分での火葬は絶対にやめましょう。

ハムスターは火葬と土葬どちらがおすすめ?メリットデメリットを解説

ハムスター

ペットが亡くなった場合、火葬以外に土葬(火葬をせずに土に埋葬する)という選択肢もあります。どちらか悩んでいるのなら、火葬がおすすめです。火葬と土葬のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

メリット デメリット
火葬

(遺骨にする)

人間同様に火葬をしっかりできる 費用が高い
土葬

(そのままの状態で埋葬する)

費用がかからない ・私有地以外に土葬すると法で罰せられる

・臭いや虫などが発生することがある

・野良猫などに掘り起こされることがある

・隣人トラブルの原因になる

火葬の場合費用はかかりますが、人間の葬儀と同様に焼香したりお別れの時間を設けたりできるのでペットロスの軽減にもつながります。

一方で土葬の場合は費用がかからず、自宅の庭などであればいつでもお参りできるのがメリットですが、デメリットが火葬に比べて多いです。

自宅に庭がないからといって、私有地以外に土葬するのは法律で禁止されています。私有地であっても、近所の野良猫に掘り起こされないよう1メートル以上穴を掘らなければなりません。また引っ越しする場合、一緒に連れていけないのもデメリットでしょう。

また骨が土に還るまでは何十年もかかります。もし土に還る前に引っ越しすることになれば、トラブルの原因にもなりかねません。

以上の理由から、基本的にペットの供養は火葬をしてから行うのがおすすめです。

ハムスター火葬の料金相場は?公営と民間の比較

ハムスター

ハムスターの価格相場は「火葬の依頼先(民間業者or公営業者)」「火葬プラン」によって異なります。大体の料金相場は以下の通りです。

・民間のペット霊園やペット葬儀場

合同火葬 5,500~8,000円
個別火葬 9,000~20,000円
一任個別火葬 13,200~20,000円

火葬料金はペットが大きければ大きいほど高額になるのが一般的です。その意味でハムスターは犬や猫などの動物に比べ、安く火葬を行えるケースが多いです。

・公営火葬の料金相場

一般廃棄物としての火葬 500~1,000円
合同火葬 1,000~3,000円
個別火葬 5,000~9,000円

市区町村が運営している公営火葬場は、料金が安い反面サービスの品質は良くありません。立ち会いも遺骨の引き取りもできないため、飼い主さん目線での火葬ではないのです。火葬や供養をしっかりしたいという気持ちが強い飼い主さんなら、民間の葬儀会社の方がおすすめです。人間の葬儀と同じように火葬してもらえますよ。

ハムスターの火葬後の供養方法!おすすめの供養グッズを紹介

ハムスター

火葬後に行う供養には、大きく分けて以下3つの方法があります。

①お墓に埋葬

②納骨堂に納骨

③自宅供養

1つずつ紹介します。

①お墓に埋葬

ペット霊園にはペット専用のお墓を建てられるため、そこに埋葬し供養することができます。この時も火葬と同じように「個別埋葬」「合同埋葬」を選べます。

個別埋葬の場合はお墓を購入する必要があるので、10万~30万円近くかかることも。合同埋葬の場合はお墓を購入しないため、10,000~25,000円で済むことが多いです。

②納骨堂に納骨

「納骨堂」という遺骨を収納するための施設に遺骨を納めて供養する方法もあります。納骨堂は個別に区画が分かれており、1年単位で場所を借りられるので好きな時にお参りが可能です。骨壺だけでなく、位牌や写真など好きなものを飾って供養ができます。

③自宅供養

自宅供養は埋葬や納骨をせず、お部屋に骨壺を置いたり、庭に遺骨を埋葬したりする方法です。

またプランター葬といって、プランターにハムスターを埋葬して供養する方法もあります。庭に埋めることと違ってプランターの持ち運びが可能なので「庭に埋葬をしたいが、転勤が多く引っ越しの予定があってできない」などの場合に選ばれる方法です。

このように自宅供養には様々な方法があります。「今後ペット霊園に移す可能性がある」「埋めるのは少し抵抗がある」という方は、骨壺を自宅において仏壇を作ってあげるのがおすすめです。

それでは自宅供養をする際におすすめのアイテムをいくつか紹介します。

供養グッズ1、仏壇

自宅に置けるペット用仏壇の価格は3,000~20,000円ほど。写真や骨壺・思い出の品を入れられて、傍にハムスターを感じられます。豊富な種類の仏壇が売っているため、好みや部屋の雰囲気に合わせられます。

供養グッズ2、分骨したい方におすすめのキーホルダー

分骨を入れるキーホルダーです。キーホルダーだけでなくネックレスなどもあり、いつでも近くにハムスターを感じることができます。価格は1,000~15,000円ほどで購入できます。

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