ペットうさぎの食べ物は何?食事メニュー・分量の管理方法!好きな野菜や食べてはいけないものも紹介

うさぎ ペットフード

うさぎは何を食べる動物なの?

うさぎは完全な草食動物です。野生のうさぎは、住んでいる場所に生えている植物を食べています。主に食べている植物は下記の通り。「食物繊維の多い草」「シダ植物」「若芽」「樹皮」「どんぐりなどの木の実」。上記のように、うさぎは完全な草食動物なので動物性たんぱく質は一切食べません。

ペットのうさぎにご飯(エサ)として与えるものは何?

ペットのうさぎに与える一般的なご飯は、牧草とペレット(牧草を原料にしたドライフード)です。牧草はいつでも食べられるメインのご飯(主食)として与え、ペレットは1日に1~2回程度与えます。またおやつとして野菜を与えることも。うさぎのご飯は年齢によって与える牧草の種類や配分などが異なるため、詳しくは本文で説明していきます。

ペットのうさぎの食事はどうすればいい?ご飯のあげ方や食事管理の基礎知識!

にんじんの皮を食べるうさぎ

ペットのうさぎは、成長具合によって食事内容や量が異なります。そこで以下の3つの期間に分けて、どのような食事内容にするべきかをご紹介します。

①子うさぎ(6カ月未満)

②成うさぎ(6カ月以上)

③シニアうさぎ(5歳以上)

なお牧草やペレットなどの選び方や、おすすめ商品については記事中盤で解説しています。そちらも参考にしてみてください。

①:6カ月未満の子うさぎにあげるご飯

生後6カ月未満のうさぎは、人間の年齢でいうと0~10歳に相当します。成長期のうさぎに食事を与える際は、下記のポイントを意識しましょう。

  • 主食に牧草とペレットを与える
  • おやつの野菜はたくさんの種類に慣れさせておく
  • 水は常に新しいものに

6カ月未満のうさぎは、成長期なのでご飯の制限をする必要がありません。牧草とペレットを主食にして、好きな時にいつでも食べられるようにしておきましょう。

牧草にはさまざまな種類がありますが、うさぎには主に「チモシー」を与えます。そしてペレットは、子うさぎ用として販売されているものを与えるのが一般的です。子うさぎ用のペレットは栄養価が高いため、より成長を促せるでしょう。

しかし中には、あまりペレットが好きではなく食べたがらない子うさぎもいると思います。その場合はペレットを食べない分、牧草から多くの栄養を摂取させる必要があります。チモシーよりも栄養価の高い「アルファルファ」という牧草を与えるようにしましょう。

以上を主食にしつつ、おやつとして野菜も与えます。少量でもよいのでさまざまな種類を食べさせてあげてください。たくさんの野菜の味を小さい頃から知っておくと、好き嫌いが減る可能性もあるからです。

最後に飲み水に関しても、少し気をつけてあげてください。水道水でもよいので、なるべく新鮮な状態を保てるようにしましょう。ボトルでもお皿でもどちらでもOKです。またお皿だとよくこぼすのであれば、固定式のお皿がおすすめ。水の飲みすぎで下痢になることはほとんどないので、制限はせず飲みたい分だけ飲ませてあげてください。

②:6カ月以上の成うさぎにあげるご飯

6カ月以上の成うさぎのご飯と量のポイントは以下の3つです。

  • 主食は牧草(チモシー)を与える
  • ペレットの量を徐々に減らす(体格や体調を見ながら、健康状態を保てる範囲で)
  • たまにおやつとして野菜を与える

成うさぎの主食は牧草(チモシー)が最適です。チモシーは栄養のバランスがよく、うさぎの体内で消化されやすいという特徴があります。さらに低カルシウムであることも大きなポイント。カルシウムを多く含む牧草(アルファルファなど)をあげすぎると膀胱や尿管に結石ができてしまう可能性があるので、注意してくださいね。

ペレットの量は、子うさぎの頃より控えめにしましょう。ペレットの適正量は体重の約3~5%が目安といわれています。なかなか量がイメージできない場合は、成うさぎ用のペレットの包装裏面などを確認しましょう。与える目安が記載されているので参考にしてください。

子うさぎから成うさぎへ成長したばかりの頃は、ペレットを急激に減らすのではなく、少しずつ減らしていき様子を見るようにします。明らかに痩せてきたなどの変化があった場合は、ペレットをもう少し増やしてあげた方がよいかもしれません。

ペレットの量や減らし方など食事管理に不安がある方は、動物病院へ行き相談するのがよいでしょう。動物病院に相談すれば、体重や成長度合いを確認しながらペレット量やカロリーを計算してくれます。

③:5歳以上のシニアうさぎにあげるご飯

5歳以上のシニアうさぎのご飯は、成うさぎと大きく変わりません。ただし下記の点には気をつける必要があります。

  • ご飯がきちんと食べられているかなど、変わった様子がないか確認する
  • ペレットはシニア用を選ぶ

うさぎは5歳以上になると、体調管理に注意が必要な「シニア期」に入ります。ご飯の量を大きく変える必要はありませんが、食事に変化がないかをよく観察してあげましょう。

食が細くなってくると「不正咬合(ふせいこうごう)」という病気になってしまう可能性もあります。「不正咬合」とは、歯が伸び続けてしまう病気のこと。本来うさぎは繊維の豊富な草を食べ、歯を摩耗させて伸びすぎを防いでいます。しかし食が細くなり牧草を食べる量が少なくなると、歯が伸びすぎてしまうことがあるのです。

ささいなことでも体調や食べ具合に変化があった場合は、動物病院で診察してもらうと安心ですよ。

ペレットは徐々にシニア用に切り替え、牧草はチモシーを好きなだけ食べさせましょう。うさぎは運動量が減るにつれて食も細くなり痩せるタイプと、運動量が減っても食べる量は変わらず太るタイプに分かれます。体格の変化を見ながらご飯の量を調節していきましょう。

なおシニア期に入ったからといって、ペレットを軟らかくする必要はありません。軟らかいものばかり好んで食べるようになると、先ほど紹介したように歯が伸び続ける可能性もあります。また口の中の環境も悪くなりやすいので、硬いまま与えましょう。

さらに歳を取り7歳以上になると、介護が必要になることもあります。介護時のご飯についてはうさぎによって内容が異なるので、動物病院で相談をしてみてください。

うさぎのご飯はどれを選べばいい?おすすめの「ペレット」を紹介!

草を食べるうさぎ

ペレットは牧草を原材料とするドライフードです。子うさぎの時は主食としていつでも食べられるようにしておき、成うさぎになったら1日に1~2回程度与えます。

ただし子うさぎと成うさぎで原材料が異なるものを与えるのがおすすめ。

  • 子うさぎ:栄養が高い「アルファルファ」を原材料とするペレットがおすすめ
  • 成うさぎ:タンパク質やカルシウムが少なく、繊維質の「チモシー」を原材料とするペレットがおすすめ

うさぎのペレットは子うさぎ用・成うさぎ用・シニア用と年齢別に売られているので、年齢に合ったペレットを選ぶようにしましょう。

また成うさぎのペレット(チモシー原料)を選ぶ際に一番大切なのは、粗繊維の含有量が20%以上ある商品を選択することです。粗繊維が豊富に含まれていると、うさぎの胃腸の働きをよくしてくれます。うさぎを飼う際に注意しなければいけない病気「食滞(胃の動きが悪くなること)」の予防にもつながるでしょう。

なおペレットは1カ月で食べきれるサイズを買えば、湿気ることなく与えられます。

子うさぎ用ペレットのおすすめ【イースター バニーセレクション グロース 1.5kg】

イースター バニーセレクション グロース

うさぎのご飯で有名なイースターの子うさぎ用ペレット。栄養価の高いアルファルファを使用しているご飯で、成長期の子うさぎにピッタリの商品です。初乳の成分も配合しており、低カルシウムなので安心して毎日与えられます。

成うさぎ用ペレットのおすすめ【ベッツセレクション・うさぎ用健康ケア】

【療法食】 イースター ウサギ用 健康ケア

成うさぎにおすすめのペレットです。主成分はチモシーで、粗繊維の含有量が22%なので成うさぎに適した商品といえるでしょう。中が小分けになっているため、湿気る心配がありません。

うさぎに「おやつ」としてあげていい野菜一覧

食事をする2匹のうさぎ

うさぎは野菜が大好きなので、適度におやつとして与えましょう。うさぎに食べさせてよい野菜をまとめたので参考にしてください。

  • ブロッコリー
  • チンゲン菜
  • 小松菜
  • パセリ
  • 大根の葉っぱ
  • カブの葉っぱ
  • ラディッシュ
  • 人参の葉っぱ

与える量は体重の0.5%までにとどめましょう。それ以上与えてしまうとチモシーを食べる量が減ってしまい、上記で紹介した不正咬合になる可能性もあるため注意してください。

うさぎに食べさせてはいけないもの一覧

2匹のうさぎ

うさぎに食べさせてはいけない主なものは、以下の通りです。

  • チョコ
  • 長ネギ
  • にら
  • にんにく
  • ジャガイモの芽
  • 熟れていないトマト
  • アボカド
  • 梅や桃の種
  • 大豆などの豆
  • ほうれん草

上記の食べ物をうさぎに食べさせると、体調を崩したり中毒になってしまったりする可能性があります。飼い主にとっては身近な食べ物でも危険があるため、うさぎが食べてはいけないものをあらかじめ覚えておきましょう。

また食べ物に限らず家の中で使っている洗剤や薬などは、うさぎにとってほとんどが有害です。猫や犬などの動物は気持ち悪ければ吐けますが、うさぎは胃の筋肉が発達しているため吐くことができません。「食べてはいけないものを食べたかもしれない」と感じたらすぐに動物病院へ行き、処置をしてもらいましょう。

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