亀が亡くなったら火葬できる?遺骨や甲羅を残せるのか?
亀も他の動物と同じように、火葬することができます。亀に対応している「ペット霊園」や「ペット火葬車」などペット専門の火葬(葬儀)業者に依頼しましょう。「遺骨が残るプラン」を選択すれば、亀の遺骨を残すことも可能です。ただし甲羅がまるごと遺骨として残るケースは稀です。甲羅の一部が残るか、または全く残らないこともあると考えておきましょう。火葬では遺骨を残せるプランを選択し、その後自分たちが望む方法で供養をしてあげるのがおすすめです。
亀が亡くなったらどこかに埋めた方が良いの?
亡くなった亀を弔うには、必ずしも埋める必要はありません。たとえば火葬を行って遺骨のみを残し、自宅に骨壺を置いて供養してあげることもできます。自宅のお庭などに埋めてあげる(土葬する)方法でも良いですが、できればまず火葬をしてあげるのがおすすめです。火葬をせずに埋葬すると、においや虫が発生する原因になったり、野生動物に掘り起こされたりする恐れがあるためです。
亀の火葬(葬儀)を行うまでの流れ
亀の寿命は一般的に20~30年だと言われます。人生の長期間を共にしたペットの亀が亡くなったときには、心を込めて送り出してあげたいものですね。
以下の手順で火葬や葬儀を進めていきましょう。
1.亀の死亡確認をする
2.遺体をお清めし安置する
3.ペット火葬業者に火葬を依頼する
4.希望に応じて葬儀(セレモニー)を行う
5.火葬を行い返骨をしてもらう(返骨ありプランの場合)
それでは、ペットの亀が亡くなってから葬儀を行うまでの流れを詳しく解説していきます。
①まずは亀の死亡確認をする(冬眠ではないかチェックする)
亀が動かなくなってしまった場合、本当に亡くなってしまったのかを確認する必要があります。というのも亀が冬眠に入っている場合、死んでいるように見えるケースがあるからです。以下のポイントで、冬眠かそうでないかを判断してみてください。
<亡くなった亀の特徴>
・手足を甲羅にしまっていない
・体にカビが生えている
・水の中に入れると浮く
・しっぽや顔を触っても一切反応しない
・動かなくなる直前に、苦しそうな呼吸や鳴き声などが見られていた
・気温が15度以上なのに、冬眠のように動かない
上記を見ても冬眠か亡くなっているのかが分からない場合は、動物病院で確認してもらうのが確実です。ちなみに25度前後のぬるま湯に1日入れて動きをチェックする方法もありますが、あまりおすすめはできません。亀が亡くなっている場合、腐敗が進んでしまう可能性があるためです。
②遺体のお清めと安置をする
亀の死亡が確認できたら、遺体を清潔にして涼しい日陰に安置します。水分があると傷みやすくなるため、水場から引き上げて体の水分を拭き取ってあげてください。
遺体は新聞紙などを敷いた箱に入れ、体に数カ所保冷剤を当てて冷暗所に置きましょう。ただしそれでも腐敗が進んでしまうため、1~3日以内に火葬してあげるのが望ましいです。
③ペット火葬業者に亀の火葬を依頼する
続いて、ペット火葬専門業者に連絡し火葬を依頼します。亀の火葬を行ってもらえる業者には、次の選択肢があります。
・ペット霊園(霊園の火葬炉で火葬を行う)
・ペット火葬車(火葬炉を搭載した車の中で火葬を行う)
ペット火葬の専門業者であれば亀の火葬に対応できるところが多いですが、ごくまれに爬虫類は対応していないこともあります。亀の火葬ができる施設かどうかを必ず事前にチェックしておきましょう。
なおペット霊園とペット火葬車どちらの方が良いかは、飼い主の考え方や自宅近くに施設があるかどうかなどで変わってきます。以下のポイントをチェックし、どちらの業者を選ぶか考える必要があります。
ペット霊園の特徴 | ペット火葬車の特徴 |
・希望に沿った様々な火葬プランを選べる
・墓地や納骨堂などで供養できる ・ペットの遺体を自分で霊園まで運ぶ必要がある |
・自宅近くまで出張してもらえる
・深夜や早朝でも火葬ができる業者が多い ・地域の条例に詳しい業者を選ぶ必要がある |
自宅から通える範囲にペット霊園がある場合は、ペット霊園に依頼するのがおすすめ。遺体を霊園まで運ぶことができない場合や、日中に火葬を行えない場合はペット火葬車に依頼するのがおすすめです。
またどちらの業者であっても、できれば亀の火葬実績があるところに依頼するのがベストでしょう。火葬の設備や温度が適切でないと、小さな亀は遺骨が残らない危険性もあるからです。
業者が決まったら火葬プランを決定します。火葬プランには様々なものがありますが、必ず確認しておきたいポイントは以下の3点です。
・個別に火葬をするか、他の動物と合同で火葬をするか
・火葬や拾骨に立ち会いできるか
・遺骨が戻ってくるか
プラン内容によっては「他の動物と合同で火葬を行い、遺骨を返してもらえない」「火葬に立ち会えず、スタッフに完全お任せになってしまう」などがあります。そのためプランを確定する前に、必ず上記3点を確認しておきましょう。
なおよくある火葬プランや費用については後述するので、併せて確認してみてください。
④亀の葬儀・セレモニーを行う(プランによる)
「立ち会いあり」の火葬プランを選択した場合、火葬前に簡単な葬儀やセレモニーを行うことができます。たとえば、棺に亀が好きだったご飯やおやつを入れてあげる・花を添えてあげる・最期の挨拶をするなどです。
また場合によっては、本格的なセレモニーを行えるプランやオプションが用意されていることもあるでしょう。たとえば次のような内容が含まれているプランもあります。
・僧による読経
・法要
・大きい祭壇を用意したお別れ会
⑤亀の火葬を行う
お別れ会やセレモニーの後は、プランの内容に沿って火葬が行われます。
ちなみに亀の象徴である「甲羅」がまるごと遺骨として残るケースは稀です。甲羅の一部が残るか、または全く残らないこともあると考えておきましょう。火葬で燃え残った甲羅があれば、遺骨とともに骨壷に入れてもらえます。
⑥火葬終了後、亀の遺骨を返却してもらう(プランによる)
「遺骨を返却してもらえるプラン」で火葬した場合は、ペットの亀の遺骨を骨壷におさめて返却してもらうことが可能です。返却された遺骨は「お墓や納骨堂にいれる」「自宅で手元供養する」など、好きな方法で供養ができます。
「遺骨の返却がないプラン」で火葬をした場合は、そのまま業者が遺骨を引き取り、施設のお墓に入れて供養することが一般的です。
火葬後に自分たちで供養の方法を選びたい場合は、「遺骨を返却してもらえるプラン」で火葬を依頼しましょう。
遺骨をもらった後の供養方法については、この記事の最後に解説します。
亀の火葬費用はどのくらい?火葬の種類や料金相場について
亀の火葬料金は「火葬プランの内容」と「亀の体重」によって変わります。亀の種類ではなく亡くなったときの体重で料金が決定するので、覚えておきましょう。
火葬プランは一般的に大きく3つの種類に分かれます。
1.合同火葬
2.個別一任火葬
3.個別立ち会い火葬
それぞれの火葬種類の内容と、亀の体重ごとの料金相場を紹介します。
①亀を合同火葬するときの料金相場
合同火葬とは、複数のご家族のペットを、一度に火葬するプランです。複数体の遺骨が一緒になってしまうため、返骨してもらうことはできません。火葬後は、業者の施設で合同供養を受けることになります。
<合同火葬の料金相場>
体重1kg以下の亀:1万~1万3,000円
体重3kg以下の亀:1万3,000~1万5,000円
体重10kg以下の亀:1万5,000~1万9,000円
火葬プランの中で最も安価ですが、遺骨が戻らないことを後悔する声も少なからず聞かれます。「手厚く送り出して、自分たちで個別に供養してあげたい」という場合はおすすめできないプランです。
②亀を個別一任火葬するときの料金相場
個別一任火葬とは、その名の通り「ペットを個別で」「スタッフにお任せして」火葬を行うプランです。火葬や拾骨は全てペット霊園のスタッフに一任されるため、飼い主が火葬や拾骨に立ち会うことはできません。
ただし、遺骨は手元に戻ってくる火葬プランです。
<個別一任火葬の料金相場>
体重1kg以下の亀:1万4,000~1万6,000円
体重3kg以下の亀:1万7,000~2万円
体重10kg以下の亀:2万~2万3,000円
「火葬に立ち会う気力や体力がない」「でも遺骨を残して自分たちで供養したい」という場合に適したプランです。
③亀を個別立ち会い火葬するときの料金相場
個別立ち会い火葬とは、その名の通り「ペットを個別で」「自分たちが立ち会いのもと」火葬を行うプランです。
個別立ち会い火葬では、飼い主自ら火葬後の遺骨や甲羅の状態を確認しながら骨壷に移してあげることができます。もちろん骨壷に移した後の遺骨や甲羅も返却してもらえます。
<個別立ち会い火葬の料金相場>
体重1kg以下の亀:1万7,000~2万円
体重3kg以下の亀:2万~2万3,000円
体重10kg以下の亀:2万5,000~2万7,000円
拾骨の会場準備やサポートが必要な分、他の火葬プランよりも高額になります。ペット火葬のプランの中では最も手厚い供養ができるプランです。
亀を火葬した後の供養方法!埋める以外にも様々な供養がある
返骨のある火葬プランで亀の火葬を行った場合は、遺骨の取り扱いをどうするか選ぶ必要があります。供養の方法は、大きく分けて次の4種類です。
①手元供養(自宅供養)
②ペット霊園のお墓に埋葬
③ペット霊園の納骨堂に埋骨
④散骨
亀の供養①手元供養(自宅供養)
骨壷を自宅に置いて供養する方法です。手元供養のスタイルは飼い主によって自由であり、以下のような方法があります。
・祭壇(仏壇)に骨壷を置く
・骨壷を庭に埋める
・遺骨をプランターに埋め、植物を育てる
ペット用の祭壇は簡易的なものなら3,000円から、本格的なものなら1万円から購入することができます。亡くなってもずっと一緒にいたい場合や、供養の方法に迷っている場合は手元供養がおすすめです。
亀の供養②ペット霊園のお墓に埋葬
ペット霊園の墓地に埋葬する方法です。墓地には複数体のペットが一緒に埋葬される共同墓地と、自分のペットだけを埋葬する個別墓地があります。
共同墓地の費用相場は1万~2万5,000円ほど、個別墓地の費用相場は5万~30万円ほどです。共同墓地は一度契約すると永代供養になっている場合が多く、日々の供養や墓の管理は霊園が行ってくれます。
亀の供養③ペット霊園の納骨堂に納める
納骨堂とは「屋内にあるお墓」といったイメージの施設です。都心部のペット霊園には、納骨堂が完備されているケースが多いです。納骨堂にも、共同の納骨堂と個別の納骨堂があります。
共同の納骨堂は5,000~3万円が費用相場で、個別の納骨堂は2万~20万円が費用相場です。雨風を気にせずお墓参りできる点が、納骨堂ならではの利点です。
亀の供養④散骨
遺骨を海や山といった自然に還す供養のスタイルが「散骨」です。ただ撒けば良いというものではなく、自分の敷地外で遺骨を撒くには条例などのルールを遵守する必要があります。できれば散骨専門業者に依頼するのが安心です。
たとえば海洋散骨の費用相場は、5万~30万円です。散骨の前には、遺骨を細かく粉骨する必要があります。
合同火葬をした場合の供養方法
合同火葬など返骨のない火葬プランを選んだ場合、遺骨はペット霊園の共同墓地に埋葬されるのが一般的です。ペット霊園では月例の法要なども行っているため、命日などの節目にお墓参りをして供養してあげましょう。
亀の遺体を火葬せずに庭に埋葬することはおすすめしない
亀の遺体を火葬することなく自宅の庭などに埋葬することは、あまりおすすめできません。特に小さな亀の場合、庭にそのまま埋めても良いのでは?と思うかもしれませんね。しかし亀には固い「甲羅」があるため、土に埋めて自然に還るまでには非常に多くの時間がかかってしまうのです。
土に遺体が長い間残っていると動物が掘り返しに来るリスクが高くなり、臭いや虫などの問題が発生することもあります。なお自分の敷地外にペットの亀を埋めることは違法です。絶対にやめましょう。
「ペットの亀を慣れ親しんだ自宅の庭に埋めてあげたい」。そんなときは遺体をそのまま埋めるのではなく、火葬した後に遺骨の状態で埋めてあげるのが最も安心です。
コメント
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