ペット火葬業者・動物葬儀業者はどうやって探せばいい?
基本的には自分の地域でペット火葬業者を検索します。火葬を行うにはペットを連れていくか業者に引き取りに来てもらう必要があるため、ある程度近場で探す必要があるのです。
悪徳業者はどうやって見極めればいい?
以下のような点を確認してみましょう。「見積金額が相場から大きく離れていないか」「プランごとにできること、できないことをしっかり説明してもらえるか」「ある程度の運営歴があり、悪い評判がないかどうか」。詳しくは本文で解説していきます。
ペット火葬(葬儀)業者の選び方!各社何が違って、候補をどう絞り込んでいけばいいのか
「地域名 火葬業者」で検索して、出てきた業者の中から選ぶのが一般的でしょう。しかしペットの火葬や葬儀を行ってくれる業者はたくさんあるので、それぞれどう違ってどの業者を選べばいいのか分からない、と悩む方も多いですよね。
実際ペット火葬業者はどれも同じというわけではありません。「そもそも火葬の方法が違う」「対応しているプランや葬儀内容が違う」など業者によって異なる部分があります。
そこでまずは、業者のどのような点に注目して候補を絞り込めば良いのかを見ていきましょう。必ず確認しなければいけない部分は、以下の3点です。
- 対応している火葬方法
- 扱っている火葬(葬儀)プランの内容
- 料金
選び方①:対応している火葬方法をチェックし、希望する火葬が行えるかを確認する
ペット火葬業者には大きく分けて以下の2種類があります。
- ペット霊園などの施設の火葬場で火葬を行う業者
- 火葬設備が搭載された車(ペット火葬車)で火葬を行う業者
つまり「一般的な火葬場で火葬を行う」のか、それとも「車の中で火葬を行う」のかが異なります。それぞれの違いは以下の通りです。
<ペット霊園>
- 固定の火葬炉を持ち、墓地や納骨堂を備えたペット葬儀専門施設
- 合同火葬と個別火葬を選べる
- ペットの遺体を霊園に持ち込む、または引き取りを依頼する必要がある
- 営業時間が決められており、予約が必要
<ペット火葬車>
- 車内に移動式の火葬炉があり、自宅などを訪れて火葬できる
- 基本的に個別火葬のみ
- 夜間や早朝でも火葬を依頼できる業者が多い
地域で検索して出てきた業者がどちらの形態なのかを、まずは調べてみてください。そして以下を参考に、自分に適した方を候補にするのがおすすめです。
ペット霊園がおすすめな人 | ・家の近くに評判の良い霊園がある
・霊園までペットの遺体を連れていく手段がある ・霊園で火葬を行うための、時間的な余裕がある ・より一般的な方法で火葬を行いたい |
ペット火葬車がおすすめな人 | ・通える範囲にペット霊園がない
・ペットの遺体を霊園まで連れていく手段がない ・日中は仕事などで火葬に立ち会えない |
もし「ペット火葬車を利用したい」という場合は、ぜひ「ペット葬儀110番」を利用してみてください。
「ペット葬儀110番」はペット葬儀の初心者に信頼できる火葬業者(ペット火葬車)を紹介してくれるサービスです。24時間365日受付可能で、日本全国対応。大手の上場会社が運営しているサービスなので安心して依頼ができます。火葬への立ち会いや遺骨を残して返却してもらえるプランも用意されているため、手厚くペットを送り出せますよ。
選び方②:扱っている火葬(葬儀)プランの内容を見て、希望の火葬(葬儀)が行えるかを確認する
次に火葬業者が扱っているプラン内容を確認しましょう。ペット火葬では以下のようなプランが設けられていることが多く、飼い主がどこまで葬儀に関われるかが異なります。
プラン | 火葬への立ち会い | お骨上げ | 返骨 |
①個別火葬
(立ち会い) |
○ | ○ | ○ |
②個別火葬
(一任) |
× | × | ○ |
③合同火葬 | × | × | × |
例えば「③合同火葬」のプランしか扱っていない業者ではペットの遺骨が残らず、返骨(火葬後の遺骨を家族の元に返すこと)をしてもらえません。返骨を希望するのであれば、必ず個別火葬(①か②)に対応している業者を選ぶ必要があります。
なお個別火葬とはその名の通り、ペット一体一体を個別に火葬すること。その中でも立ち会いができるプランとできないプランがあります。「①立ち会い」は火葬に立ち会えるプランで「②一任」は火葬業者のスタッフにお任せするプラン。葬儀に参加したいのであれば「①立ち会い」を選ばなければいけません。
そして③合同火葬は、複数体のペットを同時に火葬する方法のことです。合同火葬は安価ですが「もっと手厚く火葬してあげればよかった」と後悔する飼い主も見られます。安易に合同火葬を選ぶのは避けた方が良いでしょう。
ちなみにプラン内容や葬儀内容は業者によって異なります。場合によっては比較的大規模なお別れのセレモニーを行ってくれたり、ペットを迎えに来てくれたりする場合もあります。業者を選ぶ際は以下の点を確認してみてください。
- どのような葬儀ができるのか
- 自分たちはどこまで参加できるのか
希望に沿った業者を候補にするのがおすすめです。
選び方③:料金が相場から大きく離れていないかを確認する
料金が相場に比べて高すぎる場合だけではなく、逆に不自然に安い場合も避けた方が安心。安すぎる業者は品質面に問題があることも考えられるからです。
ペット火葬の費用相場は、ペットの種類や体重などによって異なります。以下に一般的な費用を紹介するので、ご自身のペットの相場を確認してみてください。
体重の目安 | 個別立会火葬の料金相場 | ペットの例 |
2kg以下 | 15,000~18,000円 | 小動物(ハムスター、フェレット、セキセイインコなど) |
5kg以下 | 20,000~30,000円 | ・小型犬①(チワワ、ポメラニアン、トイプードルなど)
・猫 ・うさぎ |
5kg~10kg | 25,000~35,000円 | 小型犬②(ミニチュアダックスフンド、シーズー、柴犬など) |
10kg~20kg | 32,000~40,000円 | 中型犬(ボーダーコリー、ビーグルなど) |
20kg~40kg | 45,000~60,000円 | 大型犬(レトリバー、ハスキーなど) |
40kg以上 | 50,000~70,000円 | 超大型犬(セントバーナード、バーニーズマウンテンドッグなど) |
※個別一任火葬・合同火葬の場合はもう少し安くなることが多いでしょう。
信頼できるペット火葬業者の見極め方!3つのステップでチェックしよう
火葬業者の絞り込みができたら、次に行うのはその業者が本当に信頼できるのか品質をチェックすることです。信頼できるペット火葬業者を見極めるため、以下3つのステップに沿って確認しましょう。
- 公式HPや口コミをチェックする
- 電話(メール)の応対を確認する
- できれば見学する
残念なことに、全ての業者が飼い主に寄り添った火葬を行えるわけではありません。誠実で質の良い業者を見極めるためのポイントを押さえ、ペットを安らかにお見送りしてあげましょう。
ステップ①:公式HPや口コミをチェックする
まずはインターネットで公式HPをチェックしましょう。見るポイントは以下の通りです。
- 所在地や運営会社の情報が記載されているか
- スタッフの顔写真や施設(ペット火葬車)の写真が公開されているか
- お客様の声が公表されているか
- Googleマップなどの口コミで高評価を得ているか
なおペット火葬車を使う業者に依頼する場合は、優良業者の見極めがやや難しいこともあります。後半で悪徳業者を見抜く方法を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
ステップ②:電話(メール)の応対を確認する
ある程度業者を絞り込んだら、具体的にどのような火葬・葬儀をしてもらえるのか電話やメールで確認するのがおすすめです。その際に自分の状況などを伝えて、具体的な内容を教えてもらえるかをチェックしましょう。
- 言葉遣いや応対は丁寧か、誠意を感じられるか
- 料金を明確に伝えてくれるか
- 「立ち会いの有無」「遺骨返却の有無」など、できること・できないことを明確に教えてくれるか
- 質問に回答してもらえるか、折り返しや返信に何日もかからないか
悪徳業者や質の低いペット葬儀業者などは、顧客サービスをおろそかにする傾向が見られます。ペットへの敬意や飼い主の思いを尊重する姿勢が見られるか、じっくりと確認してみてください。
ステップ③:できれば見学する
固定炉を持つペット火葬業者(ペット霊園など)に火葬を依頼する場合は、できれば事前に施設見学をしておくのがおすすめです。見学時にチェックすべきポイントは次の通りです。
- 施設内は清潔か
- 祭壇が用意されているか
- スタッフの対応は丁寧か
なお見学には予約が必要なケースも多いため、出向く前に電話などで確認しておきましょう。
「ペット火葬車」を利用する場合は、悪徳業者に要注意!
ペット霊園で火葬を依頼する場合、前述の通り選べば失敗することは少ないでしょう。しかしペット火葬車を利用する業者の場合は、もう少し注意が必要です。
というのもペット火葬車を利用する業者の場合、ペット霊園とは違って所在地を公表していないことがあります。一定の敷地やスタッフ数が必要なペット霊園と比較すると、ペット火葬車は個人でも参入しやすい業務形態。気軽に始められる事業だからこそ、業者の質に大きな差が出やすくなっています。
つまりペット火葬車の業者は、ペット霊園に比べてサービス内容やユーザーからの評価がやや不透明な場合もあるのです。
さらにペット火葬車を利用した火葬には守らなければいけないルールなども存在するので、より慎重に業者を選ぶ必要があります。
悪徳業者を避けるため、以下のポイントもチェックしてみてください。
- 自治体のルールを守って活動しているか
- 業者の所在地が公表されているか
- ペット火葬関係の団体に所属しているか
ペット火葬車の確認ポイント①:自治体のルールを守って活動しているか
ペット火葬車の業者を検討するなら、周辺地域の条例に精通しているかを電話応対などで確認することも重要です。なぜなら自治体によっては、ペットの火葬に対して条例の縛りが設けられているケースがあるから。例えば東京都立川市では以下のルールが定められています。
『事業者がペット火葬場等を設置するときや、移動火葬車によって市内で火葬するときなどは、事前に市との協議や届出が必要になります。』
つまり認可を受けていない業者が立川市内に出張して火葬することはできないのです。条例を無視した火葬を行うと、近隣トラブルに発展して問題になる可能性も。自治体のルールに配慮した様子が見られない業者には、依頼しないようにしましょう。
ペット火葬車の確認ポイント②:業者の所在地が公表されているか
ペット火葬車のみを扱う業者の場合でも、業者の所在地や連絡先は必ず確認しておきましょう。直接業者に出向くことはほぼありませんが、会社の信用度をチェックする上で役立ちます。また会社の居場所が分からないと、万が一トラブルなどがあったときに対応してもらうのが困難になってしまいます。
公式HPに所在地が記載されていた場合も、Googleマップなどで実在を確認しておきましょう。
ペット火葬車の確認ポイント③:ペット火葬関係の団体に所属しているか
ペット火葬の質を向上させるための各種団体に参加しているかどうかも、一つの指標になります。次のようなペット火葬業者団体に所属している業者であれば、安全性は高いといえるでしょう。
もちろん加入していなくても信頼できる業者はたくさんありますが、一つの判断材料にしてみてください。
また心配な場合は「ペット葬儀110番」を利用するのもおすすめです。
「ペット葬儀110番」には信頼できる火葬業者(ペット火葬車)が登録されており、依頼者の地域に合わせて適した業者を紹介してくれます。大手の上場会社が運営しているサービスなので、安心して依頼ができますよ。
ペット火葬業者の見積もりの見方や相場を解説
ペット火葬業者を選ぶ上では、見積もりのチェックも欠かせません。前述の通り相場から大きく離れすぎていないかを見ることも大切ですが、他にも以下のような点を確認しておきましょう。
- 書面で見積もりをもらう
- 見積もりの内訳と含まれるサービス内容をチェックする
- 見積もりの不明な点を質問する
それぞれ見ていきましょう。
見積もりチェックのポイント①:書面で見積もりをもらう
見積もりは口頭ではなく書面(またはメール)でもらうのが良いでしょう。後から追加料金などを請求されないようにするためです。
書面で見積もりを出せない業者は選ぶべきではないでしょう。
見積もりチェックのポイント②:見積もりの内訳と含まれるサービス内容をチェックする
見積もりの金額にどんなサービスが含まれているのか、それぞれにいくらかかっているのかをチェックしましょう。
ペット火葬料金の内訳例は以下の通りです。
- 火葬料金
- 出張(送迎)料金
- 骨つぼ料金
- 納骨料金
- 特別な葬儀やセレモニーの料金(希望する場合)
ただし見積もりの内訳は業者によってもさまざまで、火葬料金に骨つぼ料金が含まれていることも。「火葬料金にはどんなサービスが含まれるのか?」を明確にしておくと、追加料金の発生や後のトラブルを避けられます。
特に「火葬後の供養を霊園で行う」という場合は、供養料金まで含まれているのかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。
見積もりチェックのポイント③:見積もりの不明な点を質問する
その他に見積もりの確認時点で明確にしておくべきことをまとめます。以下の内容がはっきりとしない場合は、葬儀業者のスタッフに質問しておきましょう。
- 追加料金やオプションについて
- 支払いのタイミングはいつか
- 飼い主側で準備するものはあるか
質問をした際は、回答を曖昧にしないかチェックしておくことが大切です。
ペット火葬・葬儀に関するトラブル事例紹介!悪徳業者に気をつけよう
最後に、ペット火葬業者に関するトラブルには以下のようなものがあります。
- 火葬中に追加料金を請求され、払えないと途中で火葬をやめると脅された
- 遺骨供養つきのプランを契約したのに、実際は遺骨を施設の裏に捨てられていた
- メリットのみを強調して、不要なオプションや商品を売りつけられた
- 火葬への立ち会いをかたくなに拒否され、遺体の扱いや火葬方法が不明なまま火葬されてしまった
- 個別火葬で契約したのに、他のペットと一緒に火葬されてしまった
怒りと悲しみがこみ上げてくる内容ばかりですが「こういった業者が実際にいた」ということを知っておくのも必要ではないでしょうか。悪質な業者がいる以上トラブルの可能性をゼロにするのは難しいでしょう。しかし業者選びをしっかりと行えば、トラブルに遭う可能性を限りなく低くすることは可能です。
トラブルを避けるには、価格の安さ以上にコミュニケーションの丁寧さ・対応の誠実さを見ることが大切です。愛するペットの弔いを悔いの残るものにしないよう、ペット火葬業者選びは慎重に行いましょう。
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